SIP研修に何人もの社員を送り出している
京都のある中小企業の経営者がいた。
P社長にその理由を聞かせていただいた。
P社長曰く
「できるだけ早い機会に自分と向き合って欲しい。この研修にはそのチャンスがある。」
― ― ― SIP研修とは
自分を見つめ、気づき、自己成長のテーマを出し、具体策を抽出し実践。
なぜうまくいったのか?なぜうまくいかなかったのか?を反省。
この試行錯誤の体験を通じ智慧とする。 ― ― ―
P社長は元暴走族のリーダーだった。
自己主張には何の抵抗感もなく、
入社時から営業成果を上げ、今の地位を築かれた。
その生き様を社員に投射し、動かない社員を見ると、
「こいつを何とかしなければ・・・」という思いになる。
P社長が社会に出た1975年ころの中小企業は、
今と随分環境が違う。
教育制度はなく「他人の仕事を見て、盗め!」の時代。
経済は右上がりで、経営環境は総じて良く、
営業業務を例にとっても、仕事は今よりはるかにやり易かった。
足しげく通えば成果が出た営業から提案型営業・ソリューション型営業へと進化。
経営環境の厳しさに加え、時代は、高度化、複雑化し、
業務にナレッジからメタ・ナレッジ、デイープ・ナレッジへと要求を変えている。
どのような業務も35年前に比べはるかにむつかしくなっている。
このような複雑な時代だからこそ、
P社長の思いのように教えることは欠かせない。しかし教えることがすべてでない。
人が育つ基本は「学び実践する姿勢が芽生える」ことにあり、
この意識が醸成できたとき、人を教え育てる環境が活きる。