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2011年11月3日 祝日 木曜日
コスモスで有名な般若寺と盧遮那仏を訪れた。
永年、奈良へは
平日か、休日なら人気(ひとけ)が少なくなった夕方か、
冬の季節で特別の行事がない日に訪れることが常だった。
うっかり、秋の一番観光客の多い祝日に来てしまった。
どちらのお寺も観光客が多く、うんざり・・・。
しまった!
案の定、
観光客の多さから、歩く足音、話し声に
風情や鳥や風や水が奏でる自然の音がかき消される。
奈良は閑散期がいい!
それも1~2月の寒いどんよりとした曇りの日がいい
雲間から、太陽の光が絨毯のように差し込む光景がいい!
なぜこんな光景に見入ってしまうのか分からない。
前世に何かあったのかも知れないと記憶に問うてみたが応えはない。
たぶん、季節の変化で自然が織りなす美に心が奪われるからだろう。
そんな思いがあり、2012年1月22日奈良に赴く。
近鉄奈良駅で降車、三条通りをまっすぐ東に向け県道80号線に出る。
人影はまばら・・・。
浮見堂の池の辺りで、
鶯!
ほんのわずか見えた。目で追ったが、すぐ木をつたって見えなくなる。
ヒヨドリの鳴き声が聞こえる・・・・。
志賀直哉旧家近くのガーデンカフェ・高畑サロンを目指して歩く。
そこを通り過ぎすると人気(ひとけ)がまったくなくなる。
白毫寺の階段が見えることころまで足を運んだ。
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やはりいい!
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あっそうか!
心が“静寂”を求めているんだ!
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水のせせらぎの音が聞こえる。
さすがに今年の1月は春を感じさせない。※1
時が経ち気温の上昇と共に、このせせらぎが春を告げる音に変わるとき・・・。
今年はラニーニャ現象で春の訪れは遅くなるとのこと。※2
2月の奈良策、今年はまだまだ楽しめそうだ。
※1 気温が低いと春を感じない。これは遺伝子情報に組み込まれているのでしょう。
※2 (太平洋東部熱帯域の)海面水温が平年より低くなる現象。(1月26日日経新聞より)