前回の記事では、

「投資ルールは、なぜ必要なのか」

について書きました。

 

投資ルールとは、投資する前に自分の判断条件を決めておくことです。

しかし、判断条件を決めても、実際の取引では途中でその条件を変更することがあります。

今回は、なぜ事前に決めたルールと、実際の行動に違いが生まれるのかを考えます。

投資前の判断と、投資中の判断は分けて考える

たとえば、ある価格まで下落したら撤退すると決めて投資したとします。

実際にその価格まで下落したとき、当初の条件どおり撤退することもあれば、保有を継続することもあります。

ここで確認したいのは、

「投資前に決めた条件」と「投資中に変更した判断」は別の判断である

ということです。

 

市場環境や企業情報などが変化すれば、当初の判断を変更すること自体が必要な場合もあります。

重要なのは、何を根拠に変更したのかを明確にできることです。

ルールを変更した理由を記録する

投資中に判断を変更した場合は、その理由を記録します。

たとえば、

当初のルール
「Aの条件になったら撤退する」

実際の行動
「Aの条件になったが保有を継続した」

ここで、

「なぜ変更したのか」

を一つ記録します。

 

新しい情報によって前提条件が変わったのか。

別の判断基準を優先したのか。

それとも、明確な根拠を説明できない変更だったのか。

記録することで、当初のルールと実際の行動の違いを後から確認できるようになります。

利益・損失だけでは、判断の良し悪しは分からない

ルールを変更した取引が利益になることもあります。

反対に、ルールどおりに取引して損失になることもあります。

そのため、

利益が出た=判断が適切だった
損失が出た=判断が間違っていた

と、一回の結果だけで判断することはできません。

 

確認すべきなのは、

「事前に何を決めていたのか」
「実際には何をしたのか」
「変更したのであれば、その根拠は何だったのか」

という判断の過程です。

この記録が残っていれば、複数の取引を振り返ったときに、自分の投資行動の傾向を確認できます。

「ルールを守れなかった」で終わらせない

投資ルールから外れた取引があった場合、

「次はルールを守る」

だけで終わらせると、具体的な改善点を確認できません。

必要なのは、

どのルールから外れたのか。
どの時点で判断を変更したのか。
変更した理由は何だったのか。

を確認することです。

これによって、「ルールを守れなかった」という結果を、次の投資を改善するための情報に変えることができます。

まず、過去の取引を一つ確認する

過去の取引から、

「事前に決めた条件と、実際の行動が違った取引」

を一つ選んでみます。

そして、

① 当初のルール
② 実際に行ったこと
③ 変更した理由

この三つを書き出します。

 

投資ルールを遂行するためには、単に「守る」と決めるだけではなく、ルールと実際の行動の違いを確認できる状態にすることが重要です。

その記録が、自分の投資判断を検証し、改善していくための材料になります。

 

 

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