前回までの4回では、
「投資で成果を出すための基本的な考え方」
として、予想に頼りすぎないこと、市場から退場しないこと、利益を資産として残していくことなどについて書いてきました。
これらを実際の投資行動につなげていくためには、もう一つ重要なものがあります。
自分なりの投資ルールを持つことです。
今回は、投資ルールを「守るべき決まり」ではなく、投資をするときの判断条件という視点から考えます。
投資は、判断の連続で成り立っている
一つの取引を考えても、いくつもの判断があります。
投資前
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何を対象にするのか
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どの条件で投資するのか
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いくら投資するのか
投資中
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保有を継続するのか
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追加投資するのか
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撤退するのか
投資後
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なぜ利益または損失になったのか
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当初の判断は適切だったのか
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次の投資で何を改善するのか
つまり、投資の結果は売買の瞬間だけではなく、こうした複数の判断と行動の積み重ねによって形成されます。
そこで必要になるのが、それぞれの場面における判断の基準です。
投資ルールを「判断条件」として考える
たとえば、
「損失を大きくしない」
という考え方を持っているだけでは、実際の売買では十分な判断基準になりません。
これを、
「〇〇の条件になったら撤退する」
と決めれば、具体的な行動につながります。
同じように、
「良い銘柄なら買う」ではなく、どの条件を満たしたら投資するのか。
「資金管理をする」ではなく、一回の投資金額をどのように決めるのか。
「利益を伸ばす」ではなく、どの条件まで保有するのか。
このように、考え方を実際の判断条件へ変換していくことが、投資ルールをつくるということです。
判断する時点を前に移す
もう一つ重要なのは、いつ判断するのかです。
投資してから撤退条件を考えるのではなく、投資する前に決めておく。
利益が発生してから利益確定を考えるのではなく、事前に基本的な条件を決めておく。
投資金額についても、売買の直前ではなく、あらかじめ資金配分の基準を持っておく。
つまり、
「その状況になってから考える」のではなく、「その状況になったらどうするかを先に決める」
ということです。
これによって、実際の投資中に新たに判断しなければならない項目を減らすことができます。
ルールの目的は、利益を保証することではない
どのような投資ルールを決めても、一回一回の利益を保証することはできません。
投資ルールの役割は、市場の動きを決めることではなく、自分の判断と行動に一定の基準を持たせることです。
そして、同じ基準で投資を続けることで、
ルールを決める
↓
実行する
↓
結果を確認する
↓
検証する
↓
改善する
という流れをつくることができます。
基準がなければ、結果が良かった理由、悪かった理由を検証することも難しくなります。
投資ルールは、売買を制限するためだけのものではなく、自分の投資を検証し、改善していくための基準でもあります。
まず、二つの条件を書いてみる
投資ルールを最初から細かく作る必要はありません。
まず次の投資をする前に、
① どの条件になったら投資するのか
② どの条件になったら撤退するのか
この二つを書いてみる。
そして取引が終わった後に、実際の行動と照らし合わせてみます。
投資ルールを持つ第一歩は、複雑な仕組みをつくることではありません。
自分が何を基準に投資を判断するのかを、投資する前に明確にすること。
ここから、自分の投資を検証し、改善できる状態が始まります。
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