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No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

6月。
ハジマリの歌は「ワンゴール | いきものがかり」。




昨夜の全仏オープン。錦織圭選手が準々決勝で敗れてしまった。ジョーウィルフリード・ツォンガ相手に【1―6、4―6、6―4、6―3、3―6】とフルセットの末に。

なんでも野次が凄かったらしい。圭選手がサーブを打つ際の。相手は地元選手といえども、テニスファンの一人としては何とも寂しいね。そういうアンフェアさは。




そういえば。この試合の一戦前に勝利した後、彼は会見場でこう答えたらしい。

記者から「四大大会でのベスト8(の感想)は?」と問われ、「この大会では初めてだけど、慣れてきた。驚かなくなってきた。」と。

ふむ。本人だけではなく、観ているこちらサイドもそうではないだろうか。ベスト8ぐらい彼なら普通だと。

個人的には「やったぞ!圭!グランドスラム初制覇!」という文字が紙面を踊ったとしても、それほどのサプライズ感はないな。たぶん。

とはいえ、勝つことが容易いと言っているのではなく、イチローなら3割打って当たり前でしょ的な。

ようするに、慣れ、驚かない、とは、ある時点から評価がシンクロすると思うのだ。他者と双方向に、という感じで。

慣れ原理主義


ビジネスシーンでも同じようなことがある。いつの間にか慣れてたな的な。

というのは、クライアント先のプロモーション、販促全般に携わらさせていただく中、違和感からスタートする取り組みが往々にしてあるのだ。

その異質さに包まれる源は「ウチの業界っぽくない」(同業他社と圧倒的に違う)、「前例がない」という不安感や羞恥心のようなものだったりもするのだが、分かるような気がするのだよね。他者の視線とは時には脅威になり得るわけで。

社内的には「大丈夫か?」というような不穏気味な視線が届いたり、なにやらdisられたり。
お客さんや生活者からは「アレ?」という類の声を受けることもあったりして。

でも、続けるうちに、徐々に、そして、いつの間にか慣れている。驚かなくなっている。楽しんでもいらっしゃる。お互いに。

この現象を「慣れ原理主義」と個人的には呼んでいるのだが、ようするに、やり続ければスタンダード、当たり前になるのだ。(その領域に達するまでは様々な苦難があったりもするけれど。それこそ野次レベルを含めて)

冒頭の錦織圭選手。
何となくレベルの話だが昨夏の全米オープン以降ではないだろうか。(決勝の舞台で惜しくもチリッチに敗戦)

ツアー大会でもベスト8ぐらいは普通というか。いや、ベスト4や決勝進出でも個人的にはそうだし、マスメディア的にも当たり前感はあるよね。

さ、6月。
続けていれば、いつかはスタンダードになる。ふむ。ボクも色々な意味で頑張るよ。全速力で。
コーヒーが好きだ。
とはいえ、スタバには行かなくなったな。
いつの頃からか「すっかりご無沙汰しております」である。

店内に漂う、意識高き人臭を嗅ぎ取ったからなのか。
イケてるつもりが、じつはイケてない。という自分に気づき、興ざめしたからなのか。

はたまた。ツウぶって、シアトル的なスピリットが味わえないよ?と悟ったからなのか。

諸々の説はあるのだが、いや。どこか微妙に違う。そこら中にコンビニ・コーヒーがあるから。ふむ。個人的には言い得て妙である。




スタバといえば。
ご存知の通り、ハワード・シュルツである。

彼はスタバを退職後、スタバを買収してCEOに就いた。世界中に17,000店以上を展開した立役者でもある。

有名すぎるエピソードだが、彼はイタリア滞在中のエスプレッソ・バーで驚愕したという。

バリスタとお客の間に繰り広げられるフランクな会話。
優雅に注がれるエスプレッソ。
心地良い雰囲気に包まれた店内。

そうか。ただコーヒーを飲み、休憩するだけの場所ではない。ここは素晴らしい体験が味わえる「劇場」なのだと。

以来、彼は自身の、自社の立ち位置を決めたという。
「私たちはコーヒー・ビジネスを展開しているのではないのです。コーヒーを提供するピープル・ビジネスを展開しているのです。」という風に。




これまた周知の通りだが、マーケティングの教科書的な存在でもある。ディズニー、リッツと肩を並べて。

ようするに、商品やサービスそのものを提供しているのではなく、それを通じた何かを提供しているという具合である。(付加価値とも言う)

時流なのだよね。きっと。
多くの、一定層の人々はそのもの自体に全ての価値を見出さなくなったというか。無意識にソフト的(付加価値)なものを求める消費スタイルと言っても過言ではなさそうだ。

クライアント先でのプロモーション、販促に関わる中でも、そういう潮流が肌に伝わってくる日々である。

たとえば「温泉旅館に泊まる」という行為もそうなのだよね。
露天風呂付き客室。本間10畳+次の間4.5畳。総檜の浴室。硫酸塩泉や鉄泉などの泉質効能。
そういう物質的なものよりは、その旅館や、そういう部屋に泊まることによって得られそうな何かに期待されるお客さんが多い。

(もちろん、ハード、物質面も大事なのだけれど、どちらかと言うと裏付け役的な)

旅館に限らずだけれど、味わえそうな気分。得られそうな時間。自尊心的な、承認欲求的なものを満たせる何か。そういうソフト重視な思考が伺えるし、人々の価値観はそれだけ多様化しているとも言えそうだ。




そういえば。先日、ファミマでコーヒーを買った。
ついでにトイレを拝借したのだけど、なにやら不思議なものが置いてあった。その正体は「あぶらとり紙」だ。

あくまでも個人的な感覚だけれど、う~ん。シックリ来なかったのだよね。その存在が。(便利の追及という理由なのかもだけど)




余計なお世話だけれど、もう便利競争は良いではないか。と、思ったりする。

というのは、コンビニは「便利」を提供しているに違いないが、とはいえだ。とはいえ、もはやハード化、記号化していないか、という気がしないでもないのだ。これだけ街中に溢れていれば。

というわけで「便利」という順張り的なカテゴリーを超えた独自路線。そのコンセプト、ミッションを生活者に浸透させたらいいのにな。と、トイレ内で妄想していた次第。(勝手ながらではあるのだが)

オリジナル商品とか、PB(プライベート・ブランド)商品の開発にしてもそうで、セブンやローソンを視線の先に捉えた競争よりも、独自路線を歩むためにというか。

個人的にはファミマが一番好きだ。
トイレが最も快適であり、ゴミ箱が必ず店外に置いてある(店内にあるお店もあるのかな?)。そして、諸々の理由で。

順張りではなく、逆張り的に。「Fun&Fresh」よりも「街中のアミューズメント」的に。と、個人的には激しく期待する次第である。




やや余談的だが、王者セブン&アイHDの売上2兆5,292億円(シェア37.3%)に対し、売上1兆7,219億円(シェア25.4%)のファミマは業界第3位。(H26年度)

そして、平均日販(1日の平均売上/2014年2月~11月期)も約66万円のセブンに対し、ファミマは約51万円。(サークルKは約44万円で、合併したら1店舗あたりの平均日販は下がりそうな気配。)

というわけで、頑張れ。ファミマ。
コーヒー1杯が150円でもバンバン売れるように。
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」は、企業名想起率(企業メッセージの浸透度)で堂々の2位(62.7%)だが、業界的な、順張り的な鉄柵を、ぜひ超越していただきたい。
(出所 日経BPコンサルティング・企業メッセージ調査2014)
GWが明けた。
連休中は大混雑だったな。ここ梅田も。

阪急百貨店近くのサンマルクも長蛇の列だったり。
アイスティーを買うために20分ぐらい掛かったりと。




今日は、うん。いつも通りの通行量と交通量。(雨降り予報だったけれど、晴れてたな)




ヒルトンプラザウエストのアジサイたちも、いい感じ。(B1F・エントランスの両脇)







会社でデスクワークに励みつつ、14時のご来社を待つ。(ミーティングブックも用意しながら)




もう5年ぶりになるのか。わざわざ遠方から訪れてくださった方との再会。
軽々しく「繋がり」なんて言葉は使えないけれど、そう言っても差支えのない感がする次第。(ボクとしては)

実に光栄で、ただただ感謝をするばかりだけれど、うん。確実にテンションを上げていただいた。

この潮流と勢いで明日も頑張ろう。全速力で。