明石ダコ。
今年は不漁、不漁と言われ続け、最盛期の夏を終えた。
乗合船でのタコ釣りもカラッきしダメで。例年なら「1釣行につき30杯台」が相場だが、ひと桁は当たり前で。良くても十数杯という釣果具合だった。
お蔭で予約は取りやすかったのだけれどね。満船続きが当たり前の7・8月でも空きがあるという異常事態により。
プロの漁師も同様だ。悲鳴を上げている。東播磨底曳網漁業協議会によると、今年7・8月の漁獲量は472tに過ぎないという(昨年同月は2,061t)。もちろん、自然が相手なので、当たり年と外れ年はあるのだけれども。
さて、「タコ釣り乗合船」での話を少し加えよう。
船上では「なんでやろなあ」的な声がアチコチで聞こえた。「梅雨の短さ・災害級の猛暑説」をその要因に挙げるタコ釣り師の声も多く。個人的にも「災害級の猛暑 → 異常に高い海水温度 → 子ダコの死滅説」が有力だと考えていたのだが、どうやら違うようだ。
ある人から届いた「不漁の原因記事」を読むと、「昨冬の寒さ説」が有力だとのこと。というのは、タコは寒さに弱く、海水温が7℃以下になると死ぬのだという。現に、毎年8~9℃の明石周辺海域の海水温が、今冬は6.8~7.2℃まで下がったという。
最近になり、不漁の原因分析が進み、ようやくスッキリ感を得られる次第だ。
一方、10月に入り不思議な現象も起こり出した。
10月に入った途端、乗合船でのタコ釣果が上がり始めたのだ。(一人)20杯台~30杯台というように。
まるで最盛期の釣果のようだが、高い海水温を求め、分散していたタコが明石周辺に戻って来たのだろうか。それとも、プレジャーボートの禁漁ルールが功を奏したのだろうか。漁協や神戸海上保安部が周辺海域の見回りを強化するというが。
ふむ。いずれにしても、リベンジの好機。到来。
近いうちに行って来ましょうかね。