ひどい。13日の金曜日だからだろうか。じつに無残な出来事であった。
これ、ディスられ、マウンティングされ、ボコられる43歳男のことなのだが。
そのシーンは、こうだ。
クライアント先でのミーティングが終わり、店長をはじめスタッフさん方とその延長線的な雑談を繰り広げていた。例の如く、夜更けのサイゼリアにて。
ボクらが着くテーブルの左斜め前には、女性グループ(3人組)が盛り上がっていた。見るからに推定20代半ばだろうか。
『今日は食べるの抑えるー。じゃあ、ハンバーグ大盛りで!(キャハ)』とかいう、いかにものトークに一同苦笑する中、一人の女性(以下、Aと呼ぼう。その他は、BとC)が、出来事の口火を切った。
(A)『ねー。知ってるー?〇〇ちゃん(この子たちの友達らしい)、43の人と付き合ってるんだよー。』
(B)+(C)『マジで?もろオッサンやんー』
(A)『写真見る?この人、この人』
(B)+(C)『えー(笑)えー(笑)えー(笑)ずんぐりむっくりやんー(爆)他人事やけど、ありえへんー!!』
(A)『一度、話してみたくない?ずんぐりむっくりやけどー(爆)』
(B)+(C)『興味あるー(笑)ずんぐりむっくりやけど(爆)』
ボクらのテーブルはオールアラフォーの陣取りゆえ、43と耳に入った瞬間、多くの人が反応したのだが、まずは『もろオッサン』というワード自体に驚愕したのだ。
さらに。って、おい。
キミたち(3人)のうち2人も、かなりのずんぐりむっくりやないかい!!と、突っ込みたくなる所である。(いや、スタッフさんの一人がボソっとそうつぶやき、一同頷きニヤついたのだが)
ふむ。同世代男が言われ放題なゆえ、我々もつい熱くなるのだ。
つづいて、43男の力を侮ってはいけない。
もしかしたら、絶大なる経済力の持ち主かもしれないぞ。はたまた、めったにお目に掛かれない人材かもしれず、数年後、キミたちはその友達を妬んでいるかもだぞ。と、余計な口を挟みたくなる所だが、前述のスタッフさんが期待に応えてくれた。ややボリュームを増したトーンで、こうつぶやいたのだ。分かってないなあ、この子ら、と。
(この後も続くのだが割愛。あまりにもなので)
つくづく思う。何事も最後に笑った者が勝ちなのだと。
ゆえに、笑われたって、バカにされたって、舐めたマネをされたって、負けたって良いのだ。
そういうプロセスがあったとしても、そんなものはどうでも良いのだ。言いたい奴には言わせておけば良いし、最後はそいつに勝てば良いのだ。
たまに『勝ち負けじゃない論』を唱える人もいるが、勝者だからこそ言えるセリフである。
敗者が口にすれば、負け犬の遠吠えか、綺麗事か、傷の舐め合い、という類である。
オンリーワンというのもそうだ。勝者だからこその言葉であって、敗者のオンリーワンが成立するはずがないのである。(その他大勢であることを自己認識できずにいるとか)
というわけで、この類には美談臭、赤信号みんなで渡れば怖くない的な群衆心理臭をどうもこう感じ得てしまうのだ。
とはいえ、誰かと競い、戦えという意味ではないのだが、ふむ。
この3人に笑われた子とその彼にこう伝えたい気持ちだ(見ず知らずの人だが)。最後には笑い、逆にギャハハと笑い飛ばしてやれと。
ま。最後に自分が笑えたらそれでいいじゃんね、とも思う次第である。
そういえば。いきものがかりの『いろはにほへと』にある歌詞、『ずんぐりむっくりの絵の具を~』がふと浮かび、そのメロディーが流れてきた。活動再開は数年後なのかなあ。ああ。一日でも早く。と願う日々である。
さ。明日も頑張ろう。最後に笑うために。全速力で。