口コミ。
どんなビジネス、商売でも第三者の評価が大事だと、多くの人が知る代名詞だ。そこにある信頼度、さらに関係性が近く深いほど威力倍増なわけで。
それゆえ、SNS全盛期。ビジネスシーンに欠かせないモノになった背景の一つだ。さらには、SNS受けが良いモノ、映えるモノの提供競争にも突入する現代でもある。
さて、SNSでは『口コミ=シェア』(SNS毎に名称は異なるが)だが、それを促しやすいネタやコンテンツとは、どんな性格や要素を持つものだろうか。
その分析ソースは多々あるけれど、米ニューヨークタイムズ紙が実施した調査もまた、ヒントを与えてくれる一つだ。
ここでは、シェアされるネタやコンテンツを5分類しているのだが、以下の通り。
①誰かの役に立つから:全体の94%が回答
(その情報に価値がある、面白いから、という感じ)
②自分の個性、主義主張を表すため:全体の84%が回答
③関係性の維持、深めるため:全体の78%が回答
(誰かやコミュニティとの関係性を維持、深める手段)
④自分の存在を示すため:全体の69%が回答
(社会への存在感、関わりを得るため)
⑤他人から見た自分を確立するため:全体の68%が回答
(他人に思われたい自分像の確立)
さらに。ネタやコンテンツをシェアする人物像を6タイプに分類もしている。
①利他主義者
誰かの役に立つものをシェアし、感謝等の反応に喜びを感じる
②上昇志向者
顧客、ステークホルダー等にとって価値あるビジネス関連ものをシェアする
③イノベーター層
先進的でクリエイティブに見られたい願望を持つ
④ブーメラン型
炎上を狙う的に議論を起こさせるためにシェアする
⑤コネクター型
優待券等のお得ネタをシェアし、みんなで集まろうぜ的な企画立案が得意
⑥選択型
その情報により喜ぶ特定の誰かが思い浮かんだ時にだけシェアする
ふむ。『他人から見られたい自分像の確立』、『自分を表現する』という辺りには、良くも悪くもエゴな一面が見え隠れしていそうだ。
また、『自分に関するもの』が投稿するネタやコンテンツの半分以上を占めていることも分かっている。
ようするに、誰かの自己表現を手助けするネタやコンテンツの提供もまた、シェアにとって大事なキーワードになりそうだ。ふむ。マズローの欲求5段階説的に。
さ。明日はご依頼頂いている企業会報誌の原稿を完璧に仕上げる。そして、新年号の最終校正も。
頑張ろう。全速力で。