こんばんは。
つい先日。
ボクが目にしたのは、たしか先週の日曜日(11/9)だったか。
プチ盛り上がっている話題がネットの中にあった。
それは「消える職業、なくなる仕事」について。
「あと10年ほどで」と言うものだから、見る限りでは反発の声が圧倒的だった。
さて、「人間が行う仕事の約半分。それが機械に奪われる」というディストピア的なハナシなのだが、こう予測したのは研究者。
具体的には、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授だ。(AI(人工知能など)の研究者)
その彼の論文が、いま世界中で話題となっているというものだった。
『雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか』
内容的な大きなひとつには、こうある。
ビッグデータによって、非ルーティン作業がルーティン化できると。
たとえば、「医療診断」。
「米ニューヨークメモリアルスローンケタリングがんセンター」が、「IT大手のIBM」と協業する事例が取り上げられていた。
なんでも、IBMの人工知能型コンピューターによって60万件の医療報告書、150万件の患者記録や臨床試験、200万ページ分の医学雑誌などが分析できるという。
コンピューターが患者個々の症状や遺伝子、薬歴などをほかの患者と比較することで、最良の治療計画を作ることに成功しているというものだ。
同じく医療系の事例でいえば、「病院ロボット」。
院内での食事や処方箋を患者ごとに自動輸送するロボット、そして手術を行うロボットがすでにあるという。
(たしか、ドラマ「医龍」で見たような気が)
食品業界でもあった。
スペインの食品加工メーカーでは、ロボットが品質基準に満たないレタスを選り分けているという。
(ベルトコンベアーで運ばれてくるレタスを自動測定)
あとは、センサー機器。
ドーハ(カタール)やサンパウロ(ブラジル)、北京(中国)などではセンサーが水道管の漏れをチェックしているという。
(パイプやポンプに取り付け、40~50%の水漏れ削減に成功)
ロボットが人間の代わりに働く光景。
ボクたちが気づかないうちに世界中には広がっているようだ。
そういえば。
ロボットの研究開発を続けているBoston Dynamics社が、人型ロボット「Atlas」の最新動画を公開した。
詳しくはリンクをご覧いただきたいのだが、左右の手足を使って複雑な地形や障害物の上を這って進むことができるという。
物を運ぶことやクルマの運転もできるという。
さて、ビックデータを処理、分析し、非ルーティン作業をルーティン化できる人工知能。
24時間、途切れることのない集中力で正確に動きつづけるロボット。
さらにネットやキュレーション。
これらの組み合せは、軽く人を超えそうだ。
はて、10年後の現実はどうなっているのだろうか。
スパッとではなく、じわじわと来る変化なのだろうけれど。
個人的には、既存の枠組みがより砕けた想像をしている。
ある職業や業界の概念が大きく変化していたり、いまはない職業やビジネスモデルが発展していたりと。
とくにクリエイティブ的な、イノベーション的な、という類を中心に、人の活躍するフィールドが広がっていそうな気がする次第だ。
ではでは。