こんばんは。
「そもそも」。
このコトバの持つパワーは、秒殺級。
それまでを無効、無視化するようなチカラがあり、スタート地点から全否定するみたいな。
星一徹が「ちゃぶ台」をひっくり返すが如くである。
会議などをはじめ、評論チックかつ上から的なニュアンスが濃く出る場合も多い。
だれかに対して「その考えは根本的に違うんじゃない?」、「テーマや問題の捉え方がダメなんじゃない?」とか。
みんなに対しては「だれがそうしようと言ったの?」みたいな。
とうぜん、必殺技なだけに仕掛けた反動は大きい。
というのは、「現在」には「過去」がある。
いまのやり方や考えには、勉強、研究、トライという人知れない努力が積み重ねっているかもしれない。
実践の繰り返しから、気づきと修正を積み上げたモノかもしれない。
チームや組織で言えば、数えきれないディスカッション、試行錯誤の末かもしれない。
いずれにしても、その人なりの、その組織なりのモノがあって現在がある。
(たとえ、何かが間違っていたとしても)
そういうプロセスがある中での過去の無効、無視化。全否定。
それにつづくコトバが的を射ていても、正解であっても、なかなか素直には頷けないだろう。
ある意味ではケチをつけ、ケンカを売っているようなものだから。
もちろん、一概にマイナス面ばかりを言うのもどうかと思う。
「そもそも」には本質に近づけようとする意味も、整理するための意図などもあるワケで。
が、思案するため自身に向けてみる。
これが丁度良いのではないかと思ったりする。
いや、そうしなければな。
自戒を込めながらそう浸る、蒸し暑い夜であった。
さ、ビール飲も。
ではでは。