マンネリ化を生み出す最大の原因はトップ人事にアリ!そう言っても過言ではない件。 | No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

こんにちは。

会社へと戻る途中のグランフロント大阪。
「OSAMPO BARGAIN」の文字が踊っていた。

できた当時はフラっと寄ってたんだけど、最近はあまり行かなくなったな。

そもそもレストランとスタバ。
それと紀伊國屋書店。
それぐらいしか用事がなかったからね。

めっぽう面倒くさがり屋の性格なので、会社からより近いマルビルのスタバ。イーストのジュンク堂書店。
この辺りがやっぱりラクチンだ。



「バーゲンは13日(日)までとのこと」


常識を打ち破れ!とは、ムチャな要求かもしれない


いまさら感タップリなのだけど、「みんなで右肩上がりの成長」はとうに過ぎ去った。

実質的には「現状維持は衰退」ではなく「滅亡レベル」。
そこまでいってる気がする。

さて、この手の話題。
ご存知のように登場しやすいキーワードがある。
(過去の成功体験や既定路線など)

中でも「マンネリ化」。
個人的にはこれがド真ん中に座っていると考えている。

そもそも、なぜマンネリ化が起こるのか?
自社や業界を良く知っているからこそ起こる。

よく知るがゆえ、それしか知らないがゆえ、そのバイアスはますます強化されていく。

とうぜん、頼りになるのは「過去に成功した体験」。
「既定路線」とは、無難な羅針盤のようにも映りやすい。

なので「常識を打ち破れ!」と、社内の誰かが叫び声をあげたとしても、なんだかパッとしない。

いわゆる常識でガッチリ固まっていれば、そのリスエストはグレートすぎるワケだから。

(というか、そう叫ぶ人こそ、率先して打ち破るべきである)


トップ人事こそがマンネリ化のバイアスを強めている


マンネリ化のど真ん中にあるモノ。
個人的には、トップ人事だと感じている。

というのは、日本的な慣習で決まる次期社長とは、おおむねこういう方々。

社内で出世した人、社内論理で決まった人。
親会社からの天下り。オーナーの子息。など。

どの人も自社や業界をよく知る人物であり、過去や枠にとらわれやすい資質をもっている。

もちろん、ある分野で実績を残された優秀な方。
これは間違いないのだが「名選手、名監督にあらず」の可能性も否定できない。

ちなみに、「モウリーニョの流儀」〈片野道郎氏〉。
本書の中ではそのメカニズムを鮮明に語られていた。



「プロ選手として活躍実績はないが、世界的な監督のひとり」


日本的トップ人事の終焉を印象づけた


先日、ローソンの新浪剛史会長がサントリーHDの次期社長に決まった。

それ以前には、ベネッセコーポレーションと資生堂。

ベネッセは、日本マクドナルドの原田泳幸会長を社長兼会長に。
資生堂は、日本コカコーラ会長を務めた魚谷雅彦氏を社長に迎えた。
(ベネッセは「個人情報漏えい」で大変だ・・・)

いずれも「良く知る人」ではなく、外部から社長を招かれた。
それもプロと呼べるべき人物だった。

おそらく、社内の人たちにとっては非常識なシナリオ、発想、視点などが展開され、イヤでもマンネリ化から脱却させられるだろう。

(そのうち、管理職のプロ化も主流になるかもしれない)


ちなみに、個人的にはこう物語るような印象を受けた。

任期をつつがなく過ごし、後継にバトンタッチ。

そんな悠長な日本的スタイルでは、もう企業はもたない。
「本質のド真ん中」へ覚悟をもって乗り出すのだ。と。


そういえば。
新人さんが配属され、少し時が経ったタイミングのとき。

上司、先輩が新人さんにこう聞くシーンに出会うことがある。
(会議、ミーティングと呼ばれる場などで)

<上司・先輩>
〇〇(クン・サン)から見て、どう思う?

ボクらはもう慣れ切ってるからさ。
麻痺してて良く分かんないんだよ。

これは無意味な仕事だな。もっとこうすれば良いのに。
そう感じたことがあったら教えて欲しいんだ。

つまり、そういうことなのだと思う。


今夜には台風8号が近畿地方にもやってくるとのこと。
どなたもお気をつけてね。
ではでは。