こんばんは♪
来年の「NHK大河ドラマ」を先取りして
「黒田官兵衛 その生涯」(不破 俊輔さん)を読み終えました♪
さてさて・・・
「本能寺の変」で織田信長が討たれた際・・・
「御運が開かれる機会が参りましたな。」
と、取り乱す秀吉に語りかけ、「中国大返し」を成功させた。
・・・と、言われている天才軍師 黒田官兵衛。
ただ、あまりの天才ぶりに・・・
「官兵衛がその気になれば、
ワシが生きている間にも天下を取るだろう。」
と、その後は秀吉に警戒され、遠ざけられてしまったんですけどね。
(豊前(大分県)中津におよそ12万石)
さて、この本を読み進めていくと
「黒田官兵衛」は「愛に満ち溢れた人物」だったことが
よく分かります。
それゆえ、秀吉にも引けを取らない「調略」を
得意にできたのでしょうね。
また・・・
「遺訓」を見ていくと・・・
そのまま現代でも通じるコトがたくさん登場します。
中でも・・・
この部分は「なるほど」です。
ココには、こう書いてあります。
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大将たる人は威というものがなくては
万人を抑えることはできぬ。
しかし、無理に自分に威をつくろうとするのは
かえって大きな害となるものである。
それはただ諸人に怖がられるようにするのを威と心得るので、
人は近寄らなくなる。
臣下は忠義心を失い、保身のみを考え、奉公に努めることはなくなる。
真の威というものは、まずその身を正しく、
理非賞罰をあきらかにして、人を叱り脅すことがなくとも
臣下万民が敬い畏れ、上をあなどり法を軽んずる者が
いなくなることを、威が備わる人物と言うのである。
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たしかに・・・。ですね。
ムダに威張っても、良いことはひとつもありませんからね(笑)
また、この遺訓にもとづき・・・
長政(官兵衛の息子)は毎月1回、
福岡城の本丸に家臣を集めて「異見会」という名の会議を開き
「政治の善悪、君臣の落度など」を遠慮なく論議させた。そうです。
また・・・
「この会は明治4年の廃藩置県まで続いた。」
とのことです。
なかなか魅力的なネーミングですね。「異見会」♪
ふだんクライアント先で行っている
ミーティングでも感じますが・・・
「リーダー」と「スタッフさん」が考えてることは
「違っている場合が多い」んですね。
また、「同じチームのスタッフさん同士」でも違ったりします。
もちろん・・・
「ドッチが正しくて、ドッチが間違い!」
という類のモノではありませんが・・・
それぞれの人が
「なにを考えているのか?を知る機会」にもなるんです。
そして、それをお互いに知り合うと・・・
それまでの「遠慮」から解放されたように
たくさんの「自分の意見やアイデア」が積極的に出てきたりします。
そう思うと・・・
「相手の考えていることが分かる」と
人は無意識に安心を感じるのかもしれませんね。
今度、「異見会」という名のミーティングをやってみようかな♪
あらたな発見がありそうな予感がします。