なんでそんなにモチベーションが低いの!? | No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

こんばんは♪


台風が過ぎ去り、気温がグッと下がりましたね。
今夜から明日の朝にかけて、さらに冷えるみたいですよ(汗)


風邪などひかないように温かくしてお休みくださいね♪



コンサルタント佐藤琢也のオフィシャルブログ
      「4日前の12日の新聞には(最も遅い真夏日)
       と、載ってたばかりなのに・・・気温差がハゲシイ」



さてさて・・・
幹部さんやチームマネージャーさんを集められた研修などで
お話しをさせていただいているとき、必ず受けるご相談があります。


それは・・・
「部下やメンバーのモチベーションが上がらないこと」について。



たしかに「モチベーションを引き上げることが仕事!」
といっても過言じゃないポジションですからね。

そこに意識が向いている方は、じつに多いです。



そして・・・
その話題の中では・・・


「問題アリ」と評価されている人が
登場するケースが多かったりします。



たとえば・・・


自分より年上で、ある程度のキャリアがある部下の人が
言うことを聞かなかったり・・・

批判的なことばかり言ったり・・・。


あるいは・・・


「はい!」とは言うけど・・・
「コイツ、ホントにヤル気があるのか?」
と、ダメな評価をされてしまっている人がいたり。


または・・・


ある上司に干されてしまって以降、
クサってしまった人がいたり。


・・・などなど。



たしかに・・・
どんな職場でもイロイロとありますからね。


だから・・・
「モチベーションを引き上るためには、どうすれば?」
となるワケです。



「では、どうするか?」ですが・・・

まず、そういう状況の場合・・・


心理学でいう「合理化」が、
それぞれの人の「心の中」で起こっている場合が、よくあります。



「合理化」とは・・・

何かと理由をつけて、自分を正当化したり、
ほかの誰かに責任転嫁すること。


または・・・
自分の中の葛藤や矛盾からくるストレスを避けるために
自分の都合に合わせて、事実を捻じ曲げてしまうことです。


たとえば・・・
「上司が無能だから、大して成果も上がらないんだ。」
といって、自分を顧みなかったりね。



もちろん「一時的」な自己防衛として働くことは、
だれにでもあると思いますが・・・


これが「日常化」していたら
果たしてモチベーションを上げることはできるのでしょうか?


はたまた・・・
どうやってモチベーションを上げたらイイんでしょう?



たとえば、その対応策として・・・


「報酬を上げてヤル気を高めようか?」

「会議でのツメを厳しくしていこうか?」

「こと細かく管理をして、随時アドバイスをしてみようか?」

「このままの状態だとクビだぞ!と、プレッシャーをかけてみようか?」


などがあったりしますが・・・


ボクが見てきた経験でいえば、
どれも大して効果はありません。


あったとしても、ごく一時的であり、
維持することはムズカシイ。。。



「じゃあ、どうすれば?」ですけど・・・
ちょっとその前に!


さっき挙げたような人たちとジックリと話し込んでいますとね、
ある「共通点」があることが分かるんです。


その共通点とは・・・

「自分は必要とされていない。」

という本音の存在。



もちろん、そう思われるには、
その人なりのツラいエピソードがあるワケですけど
こう自覚してしまうと、キツイですよね。


会社からも上司からも期待されていないのが分かっている中、
「ヨ~シ!ヤルゾ!」なんてテンションにはなりませんからね(汗)



「じゃあ、そういう本音がある中、どうすれば?」というと・・・


「その人の存在価値を認めてあげて、
 組織内やチーム内での役割を明確にしてあげること」です。



さらに言えば・・・


単なる「なんとか係り」的なものではなく、
会社や部署としてのミッション、上司の人のミッションと連動された、
高い次元の「役割」を与えてあげることです。




コンサルタント佐藤琢也のオフィシャルブログ
         「それぞれの役割が明確なチームは強い」



実際、そのような「役割」を与えてあげることによって
復活した人はたくさんいらっしゃいます。


それどころか・・・
「エース」と言われる存在にまでなった人もいます。



そう思うと・・・

組織やチーム的に見て「問題アリ」と言われる人であっても
必ずしも無能なワケじゃない。


その仕事がキライなワケでもない。


ホントにヤル気がないワケでもない。



ただ・・・
「オレは必要とされていないんだ」

という自覚から、悪いスパイラルに陥っているケースが多いだけ。

と、ボクは感じています。


(もちろん、すべてがそうなっている、という意味ではありません。)



人のモチベーションが上がる要素は、
その人によって違っていたりするけど、

それは一つじゃなかったりするけど・・・


共通するのは・・・


「たしかに自分の存在があり、
 ハッキリとした役割があり、そこに期待がある。」


と、感じることができること。



だから・・・
指示や指導とは別に「そういうことをジックリと話し込んでみる」。
それは大切なことです。