こんにちは♪
最近読んでいた本、
「思いやりのこころ」を読み終えました。
この本の中には
「つい忘れてしまうような大切なこと」が
まとめられています。
その中でも・・・
「そういうもんだよな」
と、あらためて感じることがありました。
それはこの部分。
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「相手が悪い」と思っているうちは
どんなに議論しても解決しない。
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ココには・・・
松下電器(現・パナソニック)の多くの販売店が
赤字に陥ってしまったときのことが書いてあります。
(昭和39年のこと)
松下さんは「この現状をなんとか打開しなくては!」
と、全国から170の販売店を熱海に集めるのですが・・・
「近年、松下の製品には特徴がなくなってきた!」
「商品が売れなくなったのは松下のせいだ!」
と、販売店の社長たちからは
松下さんを責める声が挙がります。
それを受けた松下さんも・・・
「あなたは文句を言われるが、文句を言いたいのはワタシの方です」
と、応戦します。
そんな堂々巡りがつづき、とうとう3日目へ突入しますが
そこではじめて明らかな変化が生まれます。
それは・・・
「この松下が悪かったのです。」
と、松下さんが、まず頭を下げられたことによってでした。
その後は・・・
「同じ目標に向かって一緒にガンバロウ!」となり、
そこから怒涛のV字回復。過去最大の売上へ繋がった。
そういうお話しです。
このとき、松下さんはこう言い残しています。
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意見が衝突したときに自ら歩み寄るなど、
なかなかできることではない。
しかし、そのまま対立が続けば双方が損害を被るだけだ。
先に譲った人が相手よりも幸せな人である。
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たしかに・・・
そういうもんですよね。
「お前が悪い!」という類のことを言い出せば・・・
その攻防は無限につづいてしまう。
「言い負かしてやろう!」なんて思ったとしても
お互いに色んな理屈を持ち出して、決着なんてつかない。
つまり・・・
どんなに時間が経とうが・・・
どんなに話し合おうが・・・
解決はしないし、前へ進めない。
そう思うと・・・
「自分も悪かったんだ」と、謙虚になってみる。
それは、解決のための大切な知恵でもありますね。
そうすれば・・・
「いやいや、こちらこそ」
と、たいがいの場合は、そうなるんですからね。
そしてまた・・・
お互いのオモシロくない腹の立つ感情も・・・
わだかまりも・・・
結果として消してくれるんですから。
(「悪かった」と相手が頭を下げているのに
まだ攻撃を止めようとしないのはダメですが。。。)
ボクのつたない経験でも・・・
「相手が悪い!」と思っているうちは、何をしても、何を言ってもダメ。
と、振り返ることができます。
逆に・・・
「悪かった」と詫びることで気持ちが整理できるというか、
フラットになって前を向けるような気がします。
ボクもまだまだ修行中ですが、
そういう知恵を養っていきたいものです。