「お客さまと、しっかりコミュニケーションをとっているのか!?」
クライアントさんの営業現場でたびたび耳にするセリフです。
「誠意は、伝えているんですが・・・」
「熱意は、伝えているんですが・・・」
でも、お客さまが、なかなか聞く耳を持ってくれないんです。
という類の回答もよく耳にします。
たしかに・・・「誠意、熱意」
大切ですよね。
でも、「誠意、熱意だけ」では
お客さまに、あなたの話を聞く耳を持ってもらうことは、
少しキビシイかもしれません。
なぜなら・・・
一方通行の関係ではない、
良好なコミュニケーションを成り立たせなければいけないからです。
そう考えると・・・
まずすべきことは、コミュニケーションをとる努力ですね。
ただ、コミュニケーションと言っても、
ビジネスの場合、「仲良くなる」、「仲良く話せる」
というレベルだけでは不足しています。
「心が通じ合い、お互いに信頼し合える。」
こういう良好なコミュニケーションが成り立つように
あらゆる努力をしなければなりません。
もちろん、人にはウマが合う、合わない、
という感性的なモノがありますけどね。。。
でも、ホントはウマが合うのに
良好なコミュニケーションがとれていない。
そんなもったいないケースもあります。
その原因はいくつかありますが、
そのひとつは、「話すスピード、テンポ」。
ご存知でしたか?
人は、話すスピードやペースが合わない相手を
無意識に苦手だな、と感じてしまいがちなのです。
これまでボクが、
「お客さまと話すスピードを考えたことありますか?」
と聞いてみた限りは・・・
多くの人が、とくに意識したことがない。
と、答えられます。
言い換えれば・・・
「話すスピードを意識せずに会話をしている。」
ということなんですね。
当たり前だけに、かえって意識しない「話すスピード、テンポ」、
でも、ナメちゃいけませんよ!
話すスピードと聞くと、
「早い、遅い」とか?
そんなイメージをすると思いますが、
その通りです(笑)
カンタンにタイプ分けしてみると、
3つに分けることができますよね。
◎いつも話すスピードが、ポンポンっと早い人。
◎いつも丁寧にゆっくりと話す人。
◎その中間の普通の人。
普通の人は、それほど気にする必要はありませんが
話すスピードが早い人、あるいは、ゆっくり丁寧に話す人は、
とくに気をつけなければならない、ということです。
たとえば・・・
◎お客さまは、ゆっくり話すタイプ。
でも、あなたは、早いペースで話す。
この場合、あなたの言っていることは分かりづらい。
と思われてしまいがちです。
◎お客さまは、早いペースで話すタイプ。
でも、あなたは、ゆっくり丁寧に話す。
この場合は、
「それで、何が言いたいの?」、 「それで、結論は?」
と、イライラされてしまいがち。
こんな感じで、話すペース、テンポが違うと、
無意識レベルで、「自分とは異質な人だ」、「自分とは合わない」と
判断してしまうことがあるです。
あなたも経験ありませんか?
別にその人が、イヤな人ではないんですけど、
「なんだか、この人は苦手だな」
と、なんとなく思ったこと。
人の脳の無意識の領域は、97%~99%もあります。
だからこそ、無意識に感じたことは、
人の行動に大きな影響を与えてしまうんですね。
「お客さまが理解しやすいように、ゆっくりと話しなさい。」
というセリフを耳にしますが、それは必ずしも正解ではありません。
お客さまの話すスピードやペースに合わせた話し方が
もっとも望ましいということです。
営業職の場合、初めの段階で・・・
「この人は苦手だ」、「この人と合わない」
なんてお客さまに思われてしまうと・・・
「良好なコミュニケーション」をとりたい!
と思ったとしても、キビシイものがありますよね。
お客さまの話すスピード、テンポに合わせることを
ペーシングと言いますが、
あなたの大切なお客さまと良好なコミュニケーションをとるために!
ぜひ実践してみてくださいね♪