今朝の天声人語。
夏目漱石の「草枕」の一節を持ち出し、
「個性」と「就活」について書いてありました。
「文明はあらゆる限りの手段をつくして、
個性を発達せしめたる後、あらゆる限りの方法によって
この個性を踏みつけようとする。」
この意味は・・・
幼児からの教育は盛んに「個性」を伸ばせ!という。
しかし、社会に出る学生には「周りから浮くな」と
「個性を封印」すべきという雰囲気が蔓延している。
ということ。
たしかに、そうですよね。
げんに、黒のリクルート姿、
マニュアル化された就活テクニック。
企業から見たら、みんな一緒に映る。
「マニュアルに沿った
エントリーシート、志望動機、自己PRだな、
と感じた時点で落します。」
という企業だって、たくさんある。
つまり・・・
「個性を封印」することを企業は望んでいない。
ということ。
せっかくある個性が埋もれてしまっては、じつにもったいない。。
あなたの個性は、
「あなたにしかない価値や魅力」であったりするんですから♪
なにも恐れることはありません!
勇気を持って、思う存分個性を発揮してくださいね♪
ところで・・・
なぜ、「個性を伸ばせ!」から「個性を隠せ!」
になるんでしょう。
それは、日本社会の評価が、
いつしか減点方式になっているのかもしれません。
プラスを伸ばし出していくよりも、「無難」を優先する。
個性を出すことを恐れる学生の姿は・・・
もしかしたら、いま働いている人を見て、
手本としているのかもしれません。
そう考えると、国会議員をはじめ、働いている人すべてが、
企業自体が、もっと個性を出すべきだ!とも思います。
国会中継も相手の欠点やミスを必死に探す、
いわば、重箱のスミの突きあいのような感じですしね。