語 ロックマンさん&ロックマンちゃん | マシュレポ(@ω@)y-゚゚゚

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覚えてますか?全身青タイツのヒーローを

3月4日に発売、当日書店より購入しましたコチラ



「ロックマンさん」&「ロックマンちゃん」
の紹介をさせて頂きます件。

元はネットのヤングエースUPより毎週水曜日にて連載中webコミックにしてCAPCOM看板タイトル「ロックマン」を河田&行途作画で
コミカライズしたW作品※

※画像上より「さん」と下「ちゃん」に分け
毎週水曜に別々で更新。

本作を語る前に
まず本家ロックマンといえば、いわずもがな
難しさがウリのマリオブラザーズ2スタイルを常に踏襲しつつ今もアプリ「Xdive」が配信されてる程の
人気シリーズ(初めて触れた「8」は難しくもかなりハマりました)。

昔、コロコロや今は無きボンボン等で
コミカライズ版が数多く連載された事でも知られ
代表的な作品は未だファンの記憶に刻まれている
「メガミックス」や「EXE」等々の新装版が出る程に恵まれていました。

只、本家としては「11運命の歯車」発売の2018年以降、上述アプリを除き新作が音沙汰がなかった
状態の2021年、コミカライズとしては久しぶりとなる今回のwebコミック作。

作者は上述の 河田&行途先生
代表作は昔に連載「学園革命伝ミツルギ」を始めアニメ化もされたと同時に知名度の高い
「北斗の拳イチゴ味🍓」や
「エヴァンゲリオンピコピコ学園」等々

主に作画担当、行途先生の美しい線画が特徴で
個人的に小畑健先生にも通ずるタッチで
画だけを見れば凄く真面目な物語を描く作家だと一見見えるのですが

やってる事の実は、意外や意外
ギャグを中心としたコメディ作品

主に河田&行途作品を通じ共通して思うテーマ

捻くれた大人vs純情な子供

大人になりきれず身体だけ大きくなった鬱憤を
晴らさんと老けた子供達に振り回される
今を生きる若者との邂逅を描く

まるで平和を持て余した現代社会※を見てるかの様なワガママ道を貫く大人の悪ふざけ描写
ネットの普及でそういう図式の人が増えたね

主にアイディア構成.河田氏による影響が大きいのですが、見た目は真面目なのにやってる事は
悪ふざけに徹する結果として変な作品※を数多く産み出しております…故に憧れ且つ尊敬に値する作家です(^_^;)

※唯一、全編シリアスタッチでチャレンジされた
 栗本薫原作小説「夢幻戦記」をコミカライズされてましたが、残念ながら一巻のみで打ち止め。




そんなミラクル作家による
CAPCOM公認コミカライズが二編で贈る本作。

まず「ロックマンさん

時系列は本家より未来で、ロックマンの産みの親Dr.ライトはロボット開発者としての立場を引退

悪の天才科学者Dr.ワイリーは
ライバルであり、同時に生きがいでもあった
ライト博士の引退に思う所を感じたか
世界征服の野望を捨て隠居

ロボットの戦いが無くなった世界になっており
この世界線でのロックマンはヘルメットを脱ぎ
大人になってる設定ですが

ロックマンといえば、ロボットなので
歳は取らない筈ですが、何処かで突然変異で成長美青年と化した事になってる

コロッケ!にもある種通じる、お前誰やねん?!コンセプトですが、コチラでは本来のお手伝い用ロボットとしての立場を発展し、同じく成長を遂げたロールを助手に歯科医として活動

かつて敵対していたロボット達は皆、
それぞれの特徴を活かして仕事をしている等
人間社会に貢献している姿も描かれ

カットマンの特徴が鋏✂️なだけに
散髪屋やってましたが、頭の鋏が不向きだから
普通の道具を使っているのがおかしかったですが
(特に🍺居酒屋🏮のくだり)

コチラで描かれるジャンルはお仕事物で
戦線を退きいざ平和になった世界で人間との共存に励むロボット達との交流がメインで

主にロックマンシリーズで縁のある面々が
同窓会的にロックマンに絡みつつそれぞれの悩みを相談していく割りと日常感ありますが

初めて世に出た1987年~40年近くもの時間経過が
あり、シリーズとしては生誕40周年に届こうと言われれど産みの親たる稲船敬二さんが今CAPCOMから離れ、ロックマンDASH3が頓挫して実質新作が出ないシリーズ物としては形だけ残してる状態のメタ設定上

ファンには、特にボスキャラコンテストで
採用された産みの親たる当時の少年の目線には
一緒にキャラと歳を取ったと実感させる物があります(キャラによっては余程のシリーズ通向けな
いる為、同じファンでも知名度的に戸惑う事も)。




続いて「ロックマンちゃん

上述が大人になった後日談ですが
コチラは本家に準じた設定で
割りと本家ロックマンの世界観に近い
ギャグ中心のコメディですが

作者、河田雄志&行途 印の
捻くれた大人の悪ふざけギャグ が可愛いタッチ
に反し色濃く出ており

元は大人になったロックマンだけをテーマに描く筈が現場のノリで生まれて二つに分かれたのが
今作というだけあって

主役はロックマンでしが、本家世界観に準じてる為、現役ながらもコチラのライト博士が
河田雄志&行途 お得意の悪ふざけ属性が加わった事で実質的に真の主役といっていい程で

CAPCOMがよく企画通してくれたなと思うぐらい
捻くれ具合が炸裂しており

例えば、本家でも登場ブルース(ルックスがメガミックス版に近い)が口笛での参戦を反映してか
頑なに口笛でしかコミュニケーション取りたがずしかもそれが相手に全然伝わってなかったり

特にモンハンRISEともコラボした犬型ロボットの
ラッシュとロックマンが合体すると

スーパーロックマンになる本家「7」で披露された
くだりがありますが、ココの辺りの描写が
上述の捻くれた大人が手を加えたら?

どうなってるか是非とも拝見して貰いたい所

あと割りとネタ的に有名なトリビアである
国内と海外パッケージデザインが違う件

厳ついオッサン化されてる点は
ストリートファイター×鉄拳の方で隠れキャラとして出た時にも有名な海外名MEGAMANとのクロスオーバー回もweb掲載の頃から笑いました(^_^;)

一つ確かなのは、同じ人が描いたと思えない位
タッチやテイストを差別化してるこの二編に関心を受けました(ロックマンさんの方のライト博士は本家通りまともな人です( ̄▽ ̄;))




二つの ロックマンロックマン と本家との絡み

ここまで語った様に、共通するどちらも
コメディ色はありつつ、本家のその後を描く
世界線としては、CAPCOM公認だけあって
正史に含めても良いのでは?と思う所も

…というのも、ロックマン&フォルテや
ロックマン9野望の復活にも少し
触れる場面がある等、時系列としては本家~Xの中間としても見れ

ロックマンちゃんの方でも本家後継シリーズの
Xネタが現在読めるweb版でも掲載されてますが

基本、日常物として展開すると上述した
ロックマンさんですが、ロボットと人間との共存世界が上手くいってない部分もあるシリアス要素も含まれており、ロボットを意図的に利用して
テロを起こす組織的な何者かの存在が示唆されてる等、後の時代であるXシリーズに出てくる

イレギュラーを彷彿とする要素もあり
本家ロックマンの時代から一変してシリアス物となるエックスの時代へと直接変貌していくきっかけみたいな描写は派生作品としてのパラレルだからとはいえ

40年以上迎えた本家でも未だ描かれた事が
なかった為、ひょっとしたらコチラの方で描く
可能性がある

…というのも、CAPCOM作品あるある共通で
クリフハンガー的に伏線の風呂敷を広げてプレイヤーの興味を如何に持続させて考察に持ってかせるに戦略が優れてる一方

時間を掛け過ぎて、回収せず仕舞いのまま
終わる事がどのシリーズにも言える事なので
今作で元々メインであるロックマンさんが最終的に到達すべき役割は、大人になって一戦を退いた筈がまた戦いに戻るロックマンの行き着く先が

後のエックスシリーズへバトンを託す形を
匂わせる結末ではないかと勝手に考察してしまいますが(^_^;)

それと両作品共にまだ出てきていない
本家キャラも多く、一応「ちゃん」の方で出てきてるフォルテやブルース等「さん」の方ではどの様な形で絡むのか見てみたいですし

連載継続次第によっては
ボスキャラコンテスト募集も予定しているみたいなので、これからも毎週水曜はチェックして参りますという結論でした。

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