41枚目
この日は結局
全く寝ずに屋上で朝を迎えた
母が屋上に上がってきた
母「朝ごはん食べれる?」
俺「いいわ」
母「無理して食べんでいいから
フルーツとかだけでも食べ
昨日から何も食べてないし
あんたが倒れたらアカンから
リビングに降りておいで」
俺「うん」
リビングには
俺の好きなメロンが置いてあった
でも
やっぱり口に入れてみたものの
のどを通らなかった
この日から
ご飯をあまり食べれなくなった
俺「なぁ...母さん」
母「どうしたん?」
俺「俺やっぱ怖い」
母「今日見送ったらんで
後から後悔せぇへん?
行って無理やったら
すぐ帰ってきたらいいから
勇気出して行くだけ行き
今のあんたなら大丈夫」
俺「...」
...(悩む)
俺「うん.俺行ってくる」
母「よしっ
ちゃんと見送ったるんやで?」
俺「うん」
俺は制服に着替えて
タクシーで君の所まで行った
やっぱり
式場に近づくに連れて
段々怖くなってきた
もう動かない君を見てしまうと
君がこの世にいないことを
認めることになると思ったから
そして
式場に着いた
ヴィーン
自動ドアを入ると
綺麗な花に囲まれて
正面に君が笑ってる写真があった
俺が来たのを見つけて
ママさんがこっちに来た
ママ「よく来てくれたね
ほんまにあっくんも
辛かったよね
本当にごめんね」
俺「...(涙)」
そして
パパさんもこっちに来てくれた
パパ「よう来てくれた
あいつの顔見たって?」
俺「...はい(涙)」
俺は君の棺の所に行って
そこから君の顔を見た
君は笑顔やったよな
俺らがめっちゃ幸せで
めっちゃ楽しかった頃の
君の笑顔を見てるみたいやった
そして
やっぱり君は綺麗やった
幸せそうに眠っていた
今にも起きそうな顔やったで
俺「なぁ?(涙)
...
なぁって(涙)
俺が来てんから起きろよ(涙)」
いつも起こしてもらう側やった
俺が起こそうとしても
君は笑顔のまま寝てたよな
俺は君の顔に触れた
君の顔は冷たかった
君の手は右手と左手を
組んでいたよな
君の左手の薬指には
俺があげた指輪があった
それを見た時
もう耐えれなくなって
その場に泣き崩れてしまった
亡くなる瞬間まで
君は俺と俺らの赤ちゃんを
想い続けてくれてたんやな
君の棺の上や
君を囲んでいる花の所に
デジカメとか携帯で2人の写真とか
2人のチューしたりしてるプリとかも
いっぱい飾ってあったよな
後から聞いたけど
パパさんが葬儀屋さんに
指輪も写真.プリとかも
頼んでくれたんらしい
そして
告別式が始まった
俺はずっと君の遺影を見て
今までの君との思い出を
思い出して泣いていた
お焼香の番が来て
ちゃんと君が天国に行けるように
俺は泣きながらお願いした
式には
めっちゃいっぱいの人が
君に会いに来てくれたよな
やっぱり君は誰からも
好かれる奴やったんよな
そして君のいる棺に
告別式に来た人達が花を入れて
その棺を霊柩車に運ぶ時が来た
パパ「あっくんも
棺持ってあげてくれる?(涙)」
俺「は...はい持ちます(涙)」
パパさんが
普通親族で運ぶ棺を
俺にも持たせてくれた
俺.君.子供の3人が家族や
って認めてくれた瞬間やった
遅かったけど
これで君は安心して
天国に行けたやろな
霊柩車まで運び終え
ついに霊柩車の出発の時がきた
プ-プ-----
クラクションの音が
秋の綺麗な青空に響き渡った
そして
君を乗せた霊柩車は出発した
俺「お前がずっとずーっと
好きやからなぁー(涙)」
俺は泣き叫んだ
パパ「次火葬場まで行くけど
あっくん来てくれる?」
俺「すいません
あいつが骨になるのは
俺見れないです(涙)
すいません(涙)」
パパ「そうやんな
ほんまよう来てくれたな
ほんまにありがとうな
あいつ絶対喜んでるわ」
俺「パパさんこそ
あんないっぱい俺らの
写真飾ってくれはって
ありがとうございました(涙)」
パパ「亡くなった時に
あっくんからもらった指輪と
何十枚の写真握り締めてた」
俺「...(涙)」
パパ「ほんまに辛いけど
辛い時いつでも頼ってな
俺に償わせてな
いつ家来てもいいからな」
俺「...すいません(涙)」
パパ「なんで謝るねん(涙)
もう火葬場行かなアカンから
気をつけて帰ってや
変なこと考えたらアカンよ
今日はほんまにありがとう」
俺「失礼します...(涙)」
俺はずっと泣きながら
家までの道を歩いて帰った...
つづく