18枚目
確か8月1日のこと
いつも通り
君の家で朝を迎えた
君「なぁ起きてー」
俺「もうちょい寝かして」
君「うちより先寝るくせに
なんで起きんの遅いん?(笑)」
俺「...(寝てる)」
「バチっ」
君に手を叩かれた
俺「痛っ
何すんねーん」
君「うちとの約束は?」
俺「何それ?」
君「忘れたん?
今日何日よー?」
俺「8月1日?」
君「なんかあるやろ?」
俺「あーぁーっ
今日PLの花火大会やーん」
君「一緒に見に行く
って約束したよな?」
俺「ごめーん」
その時
もう昼の2時を回っていた
起こさないと何時間でも寝る俺を
必死で起こしてくれたんやな
いい場所を取るために
すぐに着替えて家を出た
電車の中では
ふざけ合ってたよな
そしてPLの塔に着いた
PLの花火は
関西最大級の花火大会
初めてこんな近くで見れる
って思ったら興奮してた
ちっちゃい頃
家の屋上から見てた花火を
好きな人と一緒に近くで
見れるのがほんま嬉しかった
そんなことを思ってる時
何人かのグループに
俺たち絡まれたよな
「2人で楽しそうやなー」
俺「なんやねん?(怒)」
「はぁ?えらい偉そうやな」
俺「だからなんなんぢゃ?」
どう考えても
このまま喧嘩になる勢いだった
手が出るのが早い俺は
今にも殴りかかりそうだった
その時
君を絶対守らなアカン
って気持ちやった
君「あっくん
絶対手出したらアカン」
君は大きな声で叫んだ
俺「大丈夫やって
絶対勝てるからさー」
君「そんな問題ぢゃないやろ
あっくんの学校.進学校で
校則めっちゃ厳しいんやろ?
こんなことばれたら
また停学なるねんで
お母さん泣かせたらアカン」
君は俺よりはるかに大人やった
「早くかかってこいや
女の前で殴られるん怖いんか?」
君「あんなん相手したら
損するだけやで
あっくんあいつらに
お願いやから謝って
あっくん悪くないけど謝って」
俺「...うん」
君を悲しませたくないから
俺謝ることに決めた
俺は地面に膝を付け土下座した
俺「調子乗ったこと言って
申し訳ありませんでした」
「こいつ
こんな人前で土下座しとるで(笑)
ダッサイ男やなー(笑)
こんな奴ヘボすぎて
相手ならへんなー(笑)
舐めとったらあかんで」
そいつらは
俺の頭を靴で踏んで
どっかに去って行った
土下座をするのも初めてやし
頭踏まれたんも初めてやった
めっちゃ悔しかった
君「あっくんー
よぉ頑張ったね
うち惚れ直したわ
あっくん自慢の彼氏やわ」
俺「...ありがとうな」
君「うぅん
こんなことなんか忘れて
早く場所取りに行こー」
俺「そうやな」
この時
俺だって君を惚れ直した
ヒュ~~バーン
花火が始まった
俺「ばり綺麗.最高ー」
君「ほんま最高ー」
数千数万の花火は
あっという間に終わった
君「来てよかったなー」
俺「ほんまやなー」
君「来年も一緒に来よな?」
俺「うん」
でもその来年は
もう来ないんだね...
つづく