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 『バローレ通信』                  vol.131  2009/10/09
~バローレを見出し、バローレを産み出し、バローレを受け継ぐ

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バローレ(Valore)は、イタリア語です。 英語のValue(バリュー)と同じ語源です。
ただ、イタリアの方たちは、もっと広い意味でバローレという言葉を使ってい
るようです。 

バローレ通信では、私たちの身の回りにあるバローレ(まだ測定はできてい
ないが、大切すべき存在価値)について皆さんと探求していきたいと思います。
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■□ 目次 □■  

 1.今週の出来事
 2.今週のバローレ探求
 3.バローレのある暮らし
 4.バローレ交流 ~皆様からのお便り
 5.編集後記
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1.今週の出来事 :グランドチャンピオン

私の応援している女子高校生プロサーファーの割鞘(わりさや)ジュリちゃん
が、先週末の第5戦も優勝して、第5戦優勝+ルーキーオブザイヤー+年間
グランドチャンピオンの3冠に輝きました。  まだ17歳。 でも、しっかりと
自分のありたい姿を持っています。 それは、「世界で一番楽しく上手に波の
上で遊べる女の子になる。」です。 仕事は、福祉関係の仕事をしたいと言っ
ています。

 次は、世界です。 日本の女子プロと世界の女子プロでは、大きなレベル
の差があります。 でも、彼女は自分のありたい姿に向って対策を立て、
実践するタイプなので、遅かれ早かれ世界大会での優勝も達成すると思い
ます。 

 見ていると、彼女自身も凄いですが、周りのご両親を始めとする大人たち
の助言やサポートが素晴らしいと思います。 支援を結果で返してくれるの
で、周りはますます元気になります。 やはり、子供は社会の宝ですね。
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2.今週のバローレ探求: 目に見えていない価値の探求

目に見えているものと、見えていないものを含む価値。 ここにバローレを
探求する意義がある。

 情報システムは、例えば業務プロセスをシステムロジックとして、目に見
える形にする。 多くのシステムエンジニアは、業務プロセスをシステムに
写しとった気になる。 しかし、業務プロセスには、ロジックで表せないこと
もある。 だから、出来あがったシステムの通りに業務をしていると、しば
らくして、必ず想定外のケースが出てくる。 想定外を想定して逃げ道をシ
ステムに作れるようになると、一人前である。

 カイゼンは、業務や施設を改善するだけではない。 改善の仕方の伝授、
現状分析の仕方の伝授(見える化がその一つ)、あきらめずに真因まで掘
り下げる態度の伝授など、教育的要素が多く含まれている。 カイゼンは、
何かを改善するだけでなく、むしろエンジニアのあり方の教育的要素のほ
うが強いと私は思っている。

 完璧を目指すのではあるが、完璧は無いと了解して、見えるようにしてい
くことが、私たちのつとめであると思う。 あるがままに天真爛漫に受け入
ることは危険であり、怠慢でもある。
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3.バローレのある暮らし

「日本列島は世界に誇る「海とともに暮らす知恵」の宝庫です。 40年にわ
たって日本の海を取材してきた中村征夫さんを中心に、そんな知恵を集め
て日本各地を訪ねるプロジェクトがスタートしました。」という出だして、『日本
列島知恵プロジェクト』のホームページ(http://www.chie-project.jp/ )は
スタートします。

 日本の各地に残っている自然との共生の知恵を写真で紹介するプロジェ
クトです。 このシリーズで写真に収められた日本各地のユニークな漁法は、
その土地の海と住民の間で引き継がれたバローレの高い技術です。 いま
その技術の後継者たちがいなくなり、伝統の漁法が途絶えようとしています。

 写真では、一瞬しか切り取れませんが、伝わってくるものはあります。 こ
の写真を見て、「よし、俺がついでやろう」と手を上げる若者が増えてくること
を期待しています。

 また、こうした企画をスイスの時計メーカーROLEX社が提供しているところ
には、さすがグローバルブランドだなと感激しました。
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4.バローレ交流 ~皆様からのお便り

先週はお便りを3通いただきました。 ありがとうございます。
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5.編集後記

私は、こんなコト・モノにバローレを感じる」を大募集です。 皆様のご意見、
ご要望が私のエネルギーですので、お気軽にお送りください。
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