DCD-1650AEにKaNaDe03を履かせてみます.

一見,底面はフラットで付属の脚に換えて取り付け易そう. しかし・・・,

 

フロントは近くに突起物が干渉して取り付けできず,また,付属ネジの長さが短かすぎてネジ穴に届かずリア側も無理!

同じ4mm径のネジを探したけど,家の在庫も似たり寄ったり.orz

 

仕方がないので1650AEから付属のプラスチック製の脚を取り外して,1650AEの下にKaNaDe03をそのまま敷くことに.

 

で,その音質ですが,音の重心が上がり,一つ一つの音の明瞭度も上がってクリアになって,楽器の余韻も自然に伸びるようになりました.また,奥行き感が増して定位も良くなり,立体的でとてもすっきりとした見通しの良い音になりました.

しかし,それによって豊穣で深みのある低音,色艶と響きがしっかりと乗った中高域など,1650AEの美点と思っていた特徴が失われてしまいました.まるで色香の漂う大人の美人を,昼間,陽光の下で見るように,すっかり健康的になってしまった感じ.

 

KaNaDeシリーズの開発者が書かれているアメブロ記事,『ポン置きの機器の音は足の音。』によれば,KaNaDeシリーズは「特異な周波数が立たない、余韻が適切になる足」として開発されたもので,KaNaDeを履かせると「良い機器ほど細かい音まで綺麗に分離して再生され、曖昧な音表現にはならない」とありますので,まさにKaNaDe03は所期の目標性能を遺憾なく発揮し,1650AEの機器としての本来の音を引き出したと言えるかと思います. 言い換えれば,1650AEの美点と思ってた音は,『足の音』だったわけです.

 

うちのシステムに於いては,DCD-1650AEは「プラ脚あっての音」って感じ.

今度は〝速い音系"の機器で試してみようと思います.