たまたまヤフオクで見かけて落としたCDプレーヤー。
パッと見は何の変哲もないONKYOのC-1VLですが、福岡市のオーディオショップ、吉田苑さんによるクロックチューニング品、HT-01 Ver1.4です。
発売は2007年頃、定価は148,800円でした。
ONKYOは数あるオーディオメーカーの中でもいち早くクロック精度の重要性に着目したメーカーで、このC-1VLも、他メーカーが±20〜30PPM程度のクロックを用いているところ、±1.5PPMの高精度クロックを採用しています。
これを吉田苑さんが更にDEXA Technologies社のD-clockに交換してクロックチューニングしたのが本機となります。
D-Clockで秀逸なのはクロック精度と共にその経時安定性で、高精度クロックと呼ばれるものでも周波数変動が数十Hz程度あるそうですが、D-clockでは2~5HZに抑えられてるそうです。
D-clock基盤
左下端にあるのが発振器かな!?
D-clockへの給電基盤
HT-01 Ver1.4では、強化されているのはクロックだけでなく躯体の強化もされています。
吉田苑さん定番のT字バーですね。
3箇所にネジ穴が開いてますが、こちらにスパイクを装着して3点支持が出来るようになってます。
が、3点支持だと定位感は増すけど音場空間が狭くなるので、純正脚のままで試聴です。
因みに、純正脚には真鍮削り出しインシュレーターが奢られています。
流石に電源投入直後では出音は鈍だったので、一夜明けてからの試聴です。
C-1VLでも他社同クラスのCDプレーヤーに比べて十分に位相が揃い、ハイスピードなサウンドでしたが、クロック精度が上がった効果でさらにそれらがさらに研ぎ澄まされ、音の解像度が高まり、音場がより立体的かつ広大になっており、チューニング効果が如実に感じられます。音質としては加飾なくナチュラルで、解像度が上がった分、弦楽器の響きが心地良いです。
一方で、DCD-900NEや1700NEなど純正クロックの性能が上がっている現代のCDプレーヤーに対しては明確なアドバンテージは感じられず、吉田苑さん自身がクロックチューンをやめられた理由がよく分かります。
クロックチューンにより、エントリークラスだからこそ原音再生に近づくことが出来た。しかし、メーカー自身が高精度クロックに対応して来たこと、なによりもCDプレーヤーの時代が終焉を迎え、このようなチューニングも終わり。
Roonの時代ではどのような世界が待っているのだろうか? うしおはネットワークオーディオ自体を理解出来ていないので、当面様子見です。