2008年11月の外食産業実績
2008年11月の外食産業の実績が日本フードサービス協 会から発表されました。
いまからの数字はすべて既存店&昨年対比です。
まずポイントですが、今年は昨年に比べ休日が1日、土曜日が2日多い為、4~7%近くは自然増になるはずです。
≪全体≫
売上:103.9%
客数:100.6%
客単価:103.4%
予想通り、すべて100%を超えていますが実際の景気感は過去最悪と言ってもいいぐらいに悪いです。
とにかく11月に忘年会の予約がなかなか入らなかったですし、毎日ようにテレビで流れる不景気のニュースで消費マインドは冷え込みが激しかったです。
業態別に見ていきましょう。
≪ファストフード≫
売上:108.2%
客数:101.3%
客単価:106.9%
特に洋風ファストフードが絶好調な数字です。
高単価で価値のある商品開発が市場に受け入れられ、客単価が昨年対比で109.9%と大きく伸びました。
全体では絶好調のように見えますが、“持ち帰り米飯/回転寿司”だけが昨年対比で落としています。
休日も土曜日も多く、これだけ他の業種が伸びている中でのマイナスは、休日調整をかければ10%以上のマイナスになる可能性があります。
≪ファミリーレストラン≫
売上:100.8%
客数:100.7%
客単価:100.1%
この業態は先月同様、非常に厳しく地盤沈下がまったく止まりません。
先月悪かった中華・焼肉は一息つきましたが、先日多くの閉店計画を発表したロイヤルやすかいらーくなど洋風・和風のFRは壊滅状態です。
そんな中でも何とか低価格路線のFRは堅調な動きを示しています。
≪パブ/居酒屋≫
売上:98.2%
客数:94.8%
客単価:103.5%
不景気の波が特に稼ぎ時の忘年会にも影響が出てきています。
この数字ですと実質は客数など昨年対比で85%強だった可能性すらあります。
先月のブログでの予想が図らずも的中した形になりましたが、12月はもっとひどいかもしれません・・・
≪ディナーレストラン≫
売上:97.8%
客数:99.9%
客単価:98.0%
やはりこの不景気では高単価業態は厳しいです。
しかし、ミシュランガイド東京2009が発売されたように、高単価業態は前述の「パブ/居酒屋」に比べると明確な“ウリ”を持っているお店が多いのも事実です。
この“ウリ”をキチンと磨き上げ、価値のあるものに出来るか、高単価でも行きたいお店となりえるかが生き残りのポイントとなりそうです。
≪その他≫
売上:98.5%
客数:94.6%
客単価:104.1%
私が地方飲食店の実態と合致している数値だと思っているこの「その他」の実績。
やはり悪いです。
客数の落ち込みが特に顕著です。
11月の実績を見る限り、この不景気でもう一度お客様の目は低価格に向いたような気がします。
それだけでなく、低価格業態でも取捨選択の目がさらに厳しくなり、価値のないお店と判断されれば急激な売上低下が発生します。
回転すしが良い例です。均一すし店と呼ばれている業態でも、好不調がハッキリしてきました。
この不景気な中、生き残りをかけてどのお店も必死だと思います。
私が思う事ですが、やはり料理が旨い!という事も非常に大切ですが、最後はやはりお店で働く従業員さんの意識ではないでしょうか。
“本気”であり“一体”であるお店は、この不景気な時にもキチンと支持されています。
意識が人を変え結果を変えると私は信じています。
今年もあと3日!
頑張りましょう!
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