ホワイトカラーエグゼンプション
みなさん「ホワイトカラーエグゼンプション」なる言葉を聞いたことはありますか?(詳しくはこちら )
まぁ簡単に要約すると「管理者(ある一定の給与を貰っている者)の労働は裁量範囲が大きく、従来の労働体系では実態にそぐわなくなってきたので、裁量制にして残業代は無しにしよう」という考え方です。(非常に大雑把でスイマセン・・・)
現状の法律でも裁量労働制という制度がありますが、もう一つうまく機能していないのが現状です。
そこでホワイトカラーエグゼンプションです。
米国ではすでに導入されているようですで、詳しくは知りませんが、そこそこにうまくいっているようです。
労働者(雇用者)にとっては非常に厳しい法律のようですが、考え方の相違というモノがあるように思います。
日本の法律は非常に労働者が保護されています。当然労災も認められます。
経営者は基本的に事業を行う側なので、それは自分の勝手でしょ!(すごく極端な言い方ですが)という姿勢です。
年中無休24時間営業のような状態ですが、労災はありません。
特別にかけるものもありますが労働者が受給するものとは決定的に違います。
飲食店の個人オーナーや創業者などは当然経営者側なので労働時間に縛られて働くという概念がありません。
お店の店長さんや従業員さんは当然労働時間の提供を行って給与を得るという契約のはずです。
ただし、店長や料理長のように店舗資産とある程度裁量を任されている人は経営者と同じではないでしょうか?
給与の上がり下がりも自分のお店の売上と利益にリンクするはずです。
そこでもし売上が伸びず、赤字の場合皆さんがオーナーだったらどうしますか?
それでも人を使い続けますか?そんな事はしないと思います。必然的に労働時間が延びると思います。
私のお手伝いしていた会社で昔は売上が高く、従業員の賃上げ要求にこたえてきた会社がありました。
売上が下がってきても、赤字になってもその従業員は知らん振りです。
売上が下がったのは会社の方針もあるでしょうが、飲食店の場合、そこで働く従業員の原因の割合は非常に高いものがあります。
それでも上げて欲しい時は要求して、売上が下がったら知らん振り。これはないでしょう。
日本の給与の仕組みでは一度上がった給与は下げづらくなっています。
しかし、裁量性の場合、成果に給与がリンクする仕組みであり、労働時間ではなく内容が問われます。
賛否両論はあると思いますが、もう少し深い論議をして、日本に導入してもいいと私は思うのですが、皆さんはどう思いますか?