日常の感覚を取り戻すまでに丸一日かかった。今年の年末年始のことだ。まるで夢を見ているような感覚を味わった。
入社以来最長の3泊4日の旅程で関西に帰省した。これまでの帰省のほとんどは1泊2日だった。
帰省の一番の目的は、大晦日の恒例、久石譲のジルベスターコンサート。
大阪のザ・シンフォニーホールで開かれてきた、とても雰囲気の良いコンサートだ。
他にも、中学校の同窓会に出席したり、高校時代に習っていたピアノの先生宅と大学時代からの親友夫妻宅を訪問したりすることが、今回の帰省の目的だった。
今は横浜に住んでいるが、新幹線に2時間ほど乗れば、あっという間に関西に帰省できる環境だ。
18歳までは関西に住んでいたから、10年以上、関西を離れていても、ある程度の土地勘が残っている。
あまり遠くに来た感じがしない。
でも、10年以上の月日が流れたからだろうか。
関西はもはや、僕が生活していける場所ではないな、と感じた。
と言っても、関西が住みにくい場所という意味ではない。
今年、首都圏で暮らし始めて8年目になる。
自分で選んで首都圏に移り住み、少しずつ、生活の基盤になりつつある。
首都圏がすっかり気に入っていて、日々、新しい発見がある。
居心地が良い。
その一番の理由は、そこに集う人間だと思う。
首都圏、特に東京に住む人の大半が、地方出身者だ。
関西にももちろん、地方出身者が集っているが、どちらかというと西日本の中心地だと思う。
首都圏には日本中から人が集ってきて、首都圏という、ある意味で「道具」とも言える場所を活用して自分を磨いている。
自分を磨いている人の中にいると、感化される。
自分も自分を磨かなきゃ、という気持ちになる。
自分を磨いて変わっていかなければ、生き残っていけない。
何度も挫けそうになる。
嫌になることもある。
でも乗り越えたときの喜びを味わえる。
首都圏はそんな場所だと思う。
2012年は地方出身者として、貪欲に首都圏を活用して、さらに自分を磨く年にしたい。
田舎者である自分を自覚し、見栄を張らず、着実に成長していきたい。
今年は30歳になる年。残りわずかな20代の時間を無駄にしない。