今日は、事業所の屋外活動で、佐賀のサイダー工場見学へ


近くに、母の好きな羊羹屋さんがあったので、3日間の感謝を込めて、母に羊羹を買って帰った。





目の前には、素敵な階段がある神社があった


階段を眺めながら、辛い階段の先には、って事を考えながら


乗り越えなきゃ見えない壁の向こう、登らなきゃ見えない景色、試練の先に見える景色があり、試練を乗り越えた力が宿る


昨日までの合宿を振り返りながら、そんな事を考える


もう合宿は、しないと昨年、母と話していた。膝の痛み、それに伴い気持ちの低下、母の年齢、いろんな事が重なり、指導者を辞める方へと向かっていた


合宿後の母の疲れ方を見ても、限界を感じていた


今回も、朝だけは、作らないでくれと、おにぎりだけで良いからとお願いしていたが…


結局、夜食も用意してくれたし、朝も4時半には、灯りがついていた


ハングリー精神って言葉があるが、どんな意味と捉えるだろうか?


腹を空かせば、確かに神経は、研ぎ澄まされる。でも、これって精神なのかな?


ボクシングでは、よくハングリー精神って言葉を使ってたように思うが


何も腹が減った、食べ物が買えない、貧乏から抜け出す事ばかりが、ハングリー精神だとは思わない。


ブラジルに行っている時に感じた事は、ハングリー精神は、感謝だと感じた。


貧乏から抜け出す為に、必死になる事もそうだが、サッカーをする環境を与えてくれた親に、プロになって恩返しがしたいという子供等を目の当たりにして、これこそがハングリー精神だと思った。


寮に入っている選手がいたが、休みの日でも帰省しない選手がいて、どうして帰らないんだと聞くと、「帰ると親に迷惑をかけるから」という。なんで迷惑をかけるんだと俺には分からないから聞くと、「お金が無いのに、帰ると、ないお金でご飯を用意したりしてくれるから」という。


「だから、帰らずに残るんだといい、勝利給が溜まったら、親にお金をプレゼント出来る時に帰る」と話した。


ハングリー精神は、感謝なんだ。



ガイナーレ富山にいる、ガブリエルもスラム街の選手だ。どうしても日本でプロになりたいと訴えて来たので、自腹を叩いて航空券を買い、日本に連れて来た。ガブリエルもそういう一心で、京都共栄高校からガイナーレ富山に入る事が出来た。


プロになり、デビュー戦を前に、俺に電話して来て、「あなたのおかげで、ここまでこれました」と


そして、ユニホームを送って来た。 



俺も、3日間、無理を承知でお願いして、受けてくれた母に、恥ずかしいから言葉じゃなく、羊羹を買って来た。笑


俺の指導してる選手達には、感謝の心を知って欲しい。

ご飯を用意してくれる親がいて、サッカーをする為にお金や送迎をしてくれる親がいる。


感謝の気持ちがあれば、もう少し頑張れるだろ