さて、もうすぐ体育の日ですね。
各地で、ジュニアの大会やマスターズ大会などが、開催されることでしょう!出場選手の皆様、応援の皆様、がんばってください!
さて、平泳ぎのお話ですが…。
前回述べたように、平泳ぎは非常に難しいものです。腕の動きも難しいです。キックの動きも難しいです。そして、腕とキックのタイミングが、とても難しいです。それに伴い、体のさばき方、体重移動なども難しく、これに呼吸のタイミングも絡んできてさらに難しいです。しかも!泳ぎの動きに加えて、特有のスタート動作(1ストローク1キック)や、ターンの動作も難しいのです。さあ、この数行で“難しい”って、何回書いたでしょう?
この難しいだらけの平泳ぎは、やっかいなことにトップスイマーにおいても泳ぎ方が様々です。泳ぎのスタイルの呼び方も、ひと昔前はたくさんありました。ナチュラルだの、フォーマルだの、フラットだの、ヨーロピアンだの、アメリカンだの、シーホースだの…と、キックもウェッジだ、ウィップだ…と、たくさんありました。
かつて天才と称された長崎宏子選手、その長崎選手を国内で破った西岡選手。さらにその西岡選手を追い詰め追い越した粕谷選手。特に西岡選手と粕谷選手の争いは、泳ぎのスタイルが全く異なり、同じ種目で競争しているのかな?と思うほどでした。その後、金メダリストの岩崎選手の台頭、磯田選手や前原選手などが活躍、そして田中選手も活躍をしました。現在は、田村選手、金藤選手、北川選手、種田選手らが活躍をしている。
男子は、高橋選手の存在が大きい。ロス五輪後にいったん引退、その後復帰し88年のソウル五輪に出場した。ま、今の若い人には高橋先生というと、選手時代のことより岩崎選手の金メダルのレースや、北京五輪の北島選手の金メダルのレースでの興奮絶叫解説者!という方がなじみ深いかもしれない。その後、渡辺選手が日本の平泳ぎを牽引した。そして、林選手の登場である。私は、個人的には林選手の大ファンであり、林選手の現役当時、私も平泳ぎを専門に泳いでいました。あのトップスピードはすごいものがありましたね。瞬間スピードは、当時から58秒台(100m)が出るものだと推測されていました。しかしながら、致命的なスタートとターンが…。バルセロナ五輪の100m決勝4位(予選2位通過)のレースは、非常に残念でしたが感動ものでした。そうやって、北島選手の今日に至るわけです。
あ、泳ぎの解説ではなく、ブレストストローカーの歴史になってしまった!技術解説は、次回からってことで!!