北島康介選手の感動の五輪2種目2連覇から、すでに2か月近くが経とうとしています。彼の美しい平泳ぎは、とても参考になる部分が多いです。基礎がすばらしいんです!

 

バタフライ、背泳ぎ、クロール、平泳ぎの4種目の中で、一般的なイメージとして、平泳ぎは疲れにくく、簡単に泳げる種目…と思われているようです。泳ぎがまあまり得意ではない人も、「平泳ぎなら少し泳げます」などと言うこともしばしば聞きます。しかしわたくしがみてきた限り、それらの方々の泳ぎは平泳ぎではありませんでした。カエル泳ぎってやつですね。私は、ふざけて“モデルひら”(モデルさんなどが顔をあげてプールを泳いだりしているシーンでよくみかける泳ぎ方だから…)なんて言ったりもしてました。


泳ぎを指導する立場からしてみても、平泳ぎを教えるのが一番難しいと思います。平泳ぎを、それなりに完成させることは非常に難しいのです。クロールや背泳ぎも、バタフライも突き詰めればどの泳ぎも、非常に高度な技術が要求されるしどれも難しいのですが、順番をつけるなら、私は平泳ぎの技術が一番難しいと考えます。

ブログのvol.16にもかきましたが、平泳ぎは一番抵抗の多い泳ぎ、だから一番速度の出にくい泳ぎということです。なので、技術的にも一番難しい、ということも言えるのではないでしょうか。


次回からは、平泳ぎを少し詳しくみていくことにしましょう。腕の動き、脚の動き、呼吸動作、全体のバランス…など、平泳ぎを分析してみましょう!お楽しみに!!