あっという間? いやいや、長い夏? それぞれでしょうが、8月も終盤になってきたことはみなに平等です。
2007年の夏も終ろうとしております。ここへ来て、数件の水場に関わるトラブルが報告されています。
ウォータースライダー事故が数件ありました。いずれも保守不足(?)からくるものと思われます。
幸い昨年の埼玉県ふじみ野市のような、大きな死亡事故のような報道はありませんが、
怪我の大小に関わらず、事故があってはならないのは大前提の絶対条件です!!
例えば、25Mプールで、水底に足の裏程度の大きさの排水口があったとします。水深は1mちょいのプールでその排水口から水を抜いたとしましょう。万が一、そこを足で踏んでしまった場合、およそ100kgの力で吸い込まれるといいます。100kgの重りを片足にぶら下げて泳げますか?
もし水深よりも、身長の方が低い子どもの場合は、どうなるでしょうか?考えただけでも恐ろしい・・・ものです。
ここのところ、屋外プールの監視に行く機会がありました。一番小さい子は3歳、上は成人の方まで、様々な年齢の方々が泳ぎにきます。
小学生は、おもしろい遊びを考えては、次々に盛り上がっています。見ていて怖いのは、楽しさのあまりそこから予想される危険性、危険のあとの悪い結果を考えられていない!ということです。こういう遊びは、楽しいけれど
こういう危険がある、もしこうなったら骨を折ってしまうかな・・・という危険察知ができていないのです。
昔の子どもは、現代っ子よりも、危険な遊びをしたかもしれませんが、無謀ではなかったと思います。無謀ではなかった上に、遊び慣れているので身体のコントロール能力も、できていたように思います。
現代っ子はそれができない上に、動き慣れしていない、しかもTVゲームの中で、常人離れした動きができるので、錯覚を起こしているような気もします。
いずれにしても、家庭教育、学校教育、地域教育の中で、きちんと教えていくとともに、体験の機会を与え、外で遊んだり、自然とふれあう機会をたくさん設けていかないと、体得していかないことと思いますね。
http://www.hokkaido.jrc.or.jp/n_toukei/ws/H17/01_suii.htm
このサイトを覗いてみてください。水難事故の統計がでています。
この10年をみても、件数、死者事故者数でも30%の減少が達成されています。様々な取組みの結果だと思います。しかしながら、平成17年度でも全国で800名以上の方々が水難事故に遭遇しているのです。
この数字を“0”にしましょう! みんなで水難事故ゼロを目指して、取り組んでいけばできるとおもいます。
水は人にはかかせない、物質であると同時に、人の生活に文字通り潤いを与えてくれるものです。島国日本は、水に囲まれています。様々な水産資源を必要とする日本は、水と上手につきあい、水を楽しんで生きていくことが上手なのです。
しかしながら、水は、一瞬にして人の命を奪う力をもっています。まだ、夏休みの残り1週間、海やプールに行く方も多いと思います。油断せずに、危険回避を考えて行動してください。
