さて、後半です。
今回は、頭の動かし方のコツです。
“YES” “NO” の意思を表すときの頭の動かし方って、皆様どうなさいますか? そうですよね・・・“YES”の時は、首を上下に振ると思います。 では“NO”の時は、首を横に振ると思います。 その横の振り方の軌道は、上や下に弧を描くようなことは無いと思います。直線的に横に振ると思います。
クロールの時の呼吸動作は、その “NO” の時の動きをイメージして動かしてみてください。では、実験してみましょう。左腕をまっすぐに真上に伸ばしてください。顔は正面を向きます。すると、左腕上腕あたりに左耳の後ろ側がくっついた状態になると思います。右腕は腿のあたりに気をつけの状態で、リラックスしておきましょう。
そのままの状態で、首を右側にゆっくりと動かしてみましょう。直線軌道ですよ!あご先が、右肩の付近に来たらストップです。目線は、やや下向き(肩先を見る感じ)です。すると、自然にあごが引けた状態になれます。
さて、そのままゆっくりと同じ軌道を通して元の位置まで戻しましょう。すると、伸ばした左腕の上腕辺りに、常に頭が接するくらいの状態のまま頭を動かせることに気づいたと思います。
頭は、やや球体です。ですから、左腕の上腕に接したまま、半回転させることができると思います。今は、みなさんPCの見ながら、直立の姿勢だと思いますが、これを水平姿勢(水に浮いた状態)で行なうと・・・・そうです。ずっと言ってきている「ストリームライン」を限りなく崩さないようにしながら、呼吸動作ができると思いませんか? これが、もし、呼吸のたびに左腕上腕から頭が離れてしまうような動かし方をしたら、いかがでしょう・・・呼吸の時に頭が立ち、ストリームラインからは遠くかけ離れた姿勢になることになります。
また、頭がそんなに立たなくても、呼吸時に前方に伸ばしていた左腕が、下方へ下がってしまったり、内側(右側)に腕が動いてしまっては、やはりストリームラインを崩すことになります。
あくまでも姿勢重視です! ストリームラインをできるだけ維持しながら泳ぐことを意識しましょう。
もちろん、右腕を伸ばし左側に向いて頭を動かしていくと左側呼吸になります。
ここでコツを伝授!
上の要領で、呼吸動作をする時、顔を右側にあげる瞬間に左腕を肩から少し前方に滑らすように伸ばしてみましょう。同時にあごを右肩にひきつけるようにします!すると、比較的スムースに動かせると思いますよ!!
動かし方と前編の息の吐き方、吸い方を合わせておこなうと、クロールの呼吸はラク~にできるのです!
タイミングは「イチッ! ニィッ! パッ!」のリズムで、左右交互に呼吸するクセをはじめはつけていきましょう。誰でも、左右で得意不得意の側が出てきてしまいます! 右利きだから右側だけで呼吸します!って覚えていくと、呼吸動作自体はすぐにマスターできるのですが、な、な、なんと腕のかき方に微妙な差が出てきてしまい、結果的に上達へ遠回りになってしまうのです!
ですから、呼吸は両サイドでマスターする!ことをオススメいたします。
では、次回は「4泳法の特徴」をお話いたしますね!! 小学校なども、いよいよプール開きですね。梅雨入りするまえに、泳ぎにいきましょうー!