今回は「ストリームライン」のお話。










いわゆる“けのび姿勢”ですが、これを学ぶということは、前回の

「避抵抗技術」を学ぶということになります。







簡単に言えば、カラダを伸ばしピーンとなればいいのですが、ヒトは、ピーンとなると
直立歩行になったがゆえに、脊椎に反りがあるのです。その反りがどうしても生じて
しまい、実はピーンと真っ直ぐにはなっていないのです。





固い床に仰向けに寝て、けのび姿勢をとってみてください。特に女性は、腰の部分に
大きな空間ができると思います。

立ち上がって “かかと・おしり・腰から背中・後頭部・伸ばした手の甲” が、壁にぴったり
つくようにけのび姿勢をとってみましょう・・・案外とできないんです・・・むずかしいんです!!









ストリームライン
















かつて、1988年ソウル五輪 男子100m 背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地選手は、

けのびで20mも進んだ・・・と聞いたことがあります。 すごーーーいっ!!


まずは、10mを目標に、そしてプールの半分(12.5m)まで目指してみましょう。


「ストリームライン」

①左右の手を重ねる(掌底ともう片方の甲側の手首付近を重ねる)

②両肘でこめかみ辺りを挟み込む

③上腕から背中を真直ぐに保つ

④脇の下を伸ばし、一つひとつの肋間を伸ばす

⑤おへそをややへこませ気味にする

⑥両膝を合わせる

⑦両くるぶしを合わせる

足の裏を水面(上方)へ向ける

⑨指先からつま先まで一直線になるようイメージする


このストリームラインという姿勢を基本にして、脚を動かしてキックを

したり、腕を動かして水をかいたり、頭を動かして呼吸をしたり…と

組み合わせていくのが “泳ぐ” という動作なのです。

ですから、基本のストリームラインが、悪い姿勢であったならば、

その悪い姿勢の状態に腕や脚、呼吸という動作をつけていくわけで

あり、きれいに泳げて、スイスイと進めるわけがありませんよね!


さて、次回は「クロールとストリームラインの深~い関係」をお話します!!