水には抵抗があります。水の特性は、抵抗以外にもあり、それらが絶妙に効果を発揮する

のですが、水の特性に関しては、また後日にしましょう。


まずは「抵抗」の種類を学びましょう。

   A・形状抵抗  …物体の前影面積、移動速度によって異なります

   B・造波抵抗  …物体の形、浮遊深度、移動速度によって異なります

   C・摩擦抵抗  …表面の状態、ザラザラ度によって異なります     

 


Aの形状抵抗を詳しく考えてみましょう。


抵抗

上の①~③は、一見して灰色の部分の面積は同じです。①と③では、全く同じ形の物体ですが、

浮いている姿勢が異なります。すると、同じ物体であっても、正面から見た面積(前影面積)には

大きな違いが生じます。①より、③の方が前から見た場合の面積が当然大きく、簡単に言うと

前に進んでいった場合、水のあたる面積が大きい!ということです。


では、①と②を考えてみましょう。

今度は①も②も、前影面積は同じです。しかし、②は四角錘なので先が尖っています。水は、当然

先にあたり面に沿って流れていきますので、①よりも抵抗が少なくて済むのです。


ということは、人も、水に浮いた時、②に近い形をとれば抵抗が少なくて済むのではないだろうか?


「ストリームライン」

これは、いわゆる “けのび姿勢” のことです。人の水中における姿勢の中で、最も抵抗が少ない

姿勢 (=前影面積が少なくなる姿勢)と言えるでしょう。


この「ストリームライン」を、泳いでいる中で、できる限り多く(長い時間)維持できれば、抵抗が少なく

進める!と考えられます。

逆を言えば、いくら力強く水をかいたり、けったりしても、きれいな「ストリームライン」が維持できて

いなければ、アクセルを踏みながら同時にブレーキをかけているのと一緒で、非常にエネルギーの

無駄遣いだ!ということになります。


正しい「ストリームライン」を維持しながら泳ぐ! これが、前回に言った「避抵抗技術」ということになるのです。


正しいストリームラインのお話は、また次回! いかにストリームラインが大切か!泳ぎの基礎になるのか・・・?ということをお話ししたいと思います!!


GWも中日です。。。 どこか、泳ぎにいこーっと!!

前回分、間違って二枚掲載してしまいました・・・すみません・・・