こんにちは。コミュニケーション・コンセプト設計専門コンサルタントの杉山です。
皆さんは“胡粉ネイル”という商品をご存知ですか?
京都の老舗絵具店「上羽絵惣」が、古くから日本画や京人形の顔料として使われてきた
ホタテの貝殻を原料として開発した“爪に、地球に優しい”ネイルコートで、「ネイルの刺激臭に苦手意識があり、爪におしゃれをすることに消極的になっていた」女性のニーズを満たす商品として2010年の発売以降今もヒットしているようです。
この商品が誕生したきっかけは以下に挙げる3つの生活者の声にあったようです。
ひとつは、「絵具は絵画という芸術を支える大切な道具だけど、女性にも化粧という芸術があるよね」という知人の話。
もうひとつは、ラジオで偶然聞いた「ホタテ塗料を爪に塗るとキレイ!」という女子高生の話。
そして「マニキュアの刺激臭が苦手で、爪に優しいマニキュアが欲しい」という開発者自身の心の声。
つまり、日常の生活文脈の中に、絵画同様アート感覚を楽しむ生活シーンを見つけ、その分野で満たされていないニーズに対して自社の強みを活かしたことが成功の大きな要因ではないでしょうか。
今そこにある市場が衰退に向かう時、市場の外にあなたの会社の強みを求めているケースがあるかもしれません。業界の外に目を向けることも重要な視点だと思いませんか?