虚空に刻まれし炎の軌跡 | 『紅の流血戦姫【クリムゾン・ブラッディ・ヴァルキュリア】』

『紅の流血戦姫【クリムゾン・ブラッディ・ヴァルキュリア】』

~風の様に気侭なルシファーの気まぐれ不定期更新ブログ~

駆ける欠ける翔る

少女は一人独り火鳥

闇夜を照らす炎の翼を身に纏い

少女は独り蒼空を翔る

たとえその身が欠けたとしても

少女は虚空を舞い踊る

その炎は

儚くとも美しい【いのちのかがやき】

少女は自らの魂を燃やし

炎の軌跡を大空に刻み込む

刻み込まれた軌跡を起点に

世界の原初たる混沌が溢れ出す

嗤う笑うワラウ光
啼く泣くナク闇

光と闇が混ざり交じり合い

あらゆるモノを破壊し呑み干す

原初の大爆発が巻き起こる

さすれど世界に

疵・傷・キズはなく

少女が1人滅んだのみ

            ~Fin~