少女と漆黒の覇王 | 『紅の流血戦姫【クリムゾン・ブラッディ・ヴァルキュリア】』

『紅の流血戦姫【クリムゾン・ブラッディ・ヴァルキュリア】』

~風の様に気侭なルシファーの気まぐれ不定期更新ブログ~

Long Long time ago.【それはもっと前の事】

むかしむかしと言っても良いかもしれない時。

世界に1人の少女がいました。

少女はいつもひとりぼっち。

なぜなら、少女は孤高で気高き存在。

そして、世界の覇者と言うべき強さを誇った。

そんな少女を誰もが畏怖し近付きもしなかった。

少女はある日を境に人々の虐殺を始めた。
そう、気が狂ったとしか思えない狂気の惨劇。

少女は叫んだ。
『私の渇きを癒すモノは無いのかっ!!』
そんな時、時空が歪み、この世のありとあらゆるモノを畏怖させる禍々しい瘴気が溢れ出た。

少女は歓喜し、叫んだ。
『私の渇きを癒すモノが来たっ!!』

時空の歪みから現れ出たのは異世界に棲みし漆黒の覇王。

彼もまた自らの渇きを癒すモノを探し求めてさまよっていた。

少女は覇王に問いかけた。
『どうして、この世界に来た?』

彼は答えた。
『我は渇えたり!!我が渇きを癒す為に来た!!』

少女は一瞬驚くと、彼に話しかけた。
『良かろう、ならば私と果たし合え!!』
彼は頷き答えた。
『良いだろう、貴様と死合えば我が渇きも癒されるだろう。』

少女は彼に話しかけた。
『私の名はクレア・アトラスだ。お前の名を聞いておこう。』

彼は答えた。
『我が名はグレイ・ブラックフォード。クレアか、良い名だ。』

少女は叫んだ。
『お前こそ良い名だな。行くぞっ!!』

彼も呼応し叫んだ。
『来いっ!!』

それが戦闘の合図だった。

少女の拳は世界ごと殴り飛ばす。
彼の脚はカウンターとなり少女と同じく世界ごと蹴り飛ばす。

世界は壊れ戦場は異世界となった。

戦いの行方は誰も知らない。

なぜなら、戦場は観測不能な歪みに歪んだ夢幻螺旋の異世界。

少女と覇王は今も戦っているかもしれないし、既に勝敗が付いたかもしれない。

しかし、結果は誰にも分からない。

なぜなら、戦場は観測不能な歪みに歪んだ夢幻螺旋の異世界だから………。

            ~Fin~



こんな駄文に付き合っていただき感謝です。

では、また。