すっかりご無沙汰してます。

師匠が家にきて、ドタバタしておりました。 


「師匠」といっても、ぼくの師匠ではなく、そう呼んでる猫です。

 師匠と初めて会ったのは一昨年の秋。
いつも行く猫山の途中に、発泡スチロールの箱があるのを見つけて、師匠はそこからノソノソ出てきました。 



初めて会った時から、僕にスリッスリしてきて喉をゴロゴロ鳴らす、とても人懐っこい子。 

全然人を恐れる様子が無いので、おそらく元は飼い猫であったのが捨てられたのでしょう。 



発泡スチロールの小屋に住んでるから、
そう、ハッポウ師匠だ、

となって、それ以来「師匠」と呼んでいる。 
ところが、昨年の夏、ぼくが直したバイクで山に行き師匠にご飯をあげていると、スクーターに乗った40代くらいの男が通りかり、
「自分は猟友会の者だ、この猫はノネコだ、生態系を破壊する、環境破壊だ! 餌をやるな、俺が通報するぞ、大変な事になるぞ」と言ってきて、僕のバイクのナンバーをスマホで撮影しだした。
「この子は少なくとも僕含めて4人の人が餌をやっているので、人の影響を受けて生活しているのでノネコじゃないですよ、どうぞ、通報したいのなら通報しなさい」
と言うと、「迷惑行為だ!迷惑行為だ!俺が撤去してやる!」
と喚きながら去っていった。

猫に餌をやることの是非はともかく、民家もない山の中の道の脇にいる猫が、誰にどう迷惑をかけているのだというのだろうか。 
 その一週間後、師匠の小屋が壊されていて 師匠は怖い思いをしたのか数日姿を見せなかった。
その後も嫌がらせは続いて、また師匠は姿を見せなくなった。
いつもいた場所で「師匠!師匠!」と呼びかけても現れない。

通りかかる人から見たら、お年寄りが谷底に落ちたのかと思われそうだ。

一週間ばかり姿を見ることはなくどうなったろうか、保健所に連れて行かれたのではないか、と心配していたら、

先日、谷の方から「ニャ~!ニャ~!」と声がして、見ると師匠が崖の下で僕を呼んでいた。
崖の下に落ちていた、やはり発泡スチロールの箱に住んでいるようだ。

そして、今年の2月、以前に師匠のところで会った男が今度は「猫を狩るぞ!」
と喚き散らす、
という事があり、

猫の保護活動をやってる人の協力もあり、師匠を緊急捕獲して、保護しているのです。

とりあえず、今は家にはいるのだけれど、検査の結果、師匠は猫エイズ陽性。

ウチにきてわずか一週間で、


安心して膝の上でグーグー寝るようになったので、本当は家で飼ってあげたいのはやまやまだけど、
やはりうちのコに感染させるリスクを考えると、
里親さんを見つけて、貰ってもらうのが一番良いのかもしれません、

まあ、そんなこんなで、もう、猫の事で手がかかって手がかかって、

久々の更新になってしまいました。