独り者と天ぷら盛り合わせの関係。
バンドの打上げをみていて、そんな論文が書けそうな気がした。
 

独り者は打上げでおくまんに行くと高確率で天ぷら盛り合わせを食べる。

ほぼ間違いない事実。笑
 
 
先日のライブバーは3回目だった。
以前出演した時のことを思い出すと、センチメンタルになる。
 
まず今回ライブバーで初めて自分で満足いく演奏ができた。
今回のバー以外にも色んなバーで演奏してきたけど、今まで納得いく演奏ができたことがなかった。
機材の話から始まり、リハーサル、そして本番まで、様々なモヤモヤが離れることがない。
 
ライブでいい演奏をしたいから自分のコンディションを整えたり、出演前の準備をしたりする物理的スペースがまず無い。
ステージも狭いけど、立派なライブハウスでしか演奏できないっていうのも嫌なので、色々な困難を克服してライブバーを楽しめるようになりたい、と常々思っていた。
 
 
かと言ってできるだけ軽装で演るという意味ではなく、拘るところは拘り、自分らしさは貫くべきかなと。
そういう意味で今回は、機械の力を借りてリズムキープしつつ、限られたスペースで自分の音を出すことができたかと。
 
 
 
話は元に戻って、天ぷら盛り合わせの話。
 

今回はギター男子、前回はボーカル女子が注文した天ぷら盛り合わせ。
二人とも独り者である。

量が多すぎて必ず残してしまうので、僕はなるべくなら注文を避けたい。
けど彼ら独り者が食べる機会が少ない天ぷら盛り合わせを食べようとする気持ちはわかる。
 
天ぷら盛り合わせ自体はどうでもよくて、結果そうやって独り者になるべくしてなった彼らの過去の話を打上げで聞くと切なくなるのだ。
 

もちろん誰だって独り者になってしまう可能性はある話。
そうなってしまえば誰でも、仕事ばかりじゃ窮屈な生活に潤いを与えるべく趣味のバンド活動を行い、そしてライブの打上げでは天ぷら盛り合わせを注文することになるだろう。
(誰でもバンド活動をやるというのは盛り過ぎ。笑)
 
 
なるべくしてなった過去の話に半分は同意しつつ、半分はもう少し素直になればいいのに、と疑問を持ちながら聞き役として話を聞く。
そういう人に限って、色んなプライドが邪魔するのか、せっかくのバンド活動も潤いにできずバンドから離れていく。
せっかく出会えたのだから、僕のような平和主義初老ドラマーでよければいつでもバンドするのに、と思うと残念でならない。
 
 
ということで、周りからみたら楽器を持った年齢不詳の集団がいかにも打上げの様相で居酒屋にきて、天ぷら盛り合わせを残して去っていくだけに見えるかも知れないけど、もう少し話は深いのである。
(たぶん、深いはず・・)
\(^o^)/