画像はこちらからお借りしています。
Q。 クイズです。こちらポスターの舞台はどこでしょう?
A。 天平ファッション、勿論、奈良でしょう。 と答えた貴方、見事にハズレです。
場所は群馬県、ポスター上部分を見ると、上野国分寺まつり(こうずけ こくぶん
じ まつり)とありますね。 上野(こうずけ)は現在の群馬県、
10月に行われる高崎市を中心としたお祭りの衣装行列です。
(ハローウインじゃありませんよ)
山本一太 現)群馬県知事のブログに、
「群馬県は古代東国文化の中心地として栄えた場所」という文章と
雅な行列姿の画像に驚き、高崎出身の係累もいるので
加藤静雄 著「万葉東歌の世界」を取り寄せました。
5世紀群馬は古墳大国と知られ、
7世紀は聖武天皇の仏教救済を目的として各地に国分寺が建てられ、
高崎(上図 赤い部分)もその地域の一つでした。
また万葉集にみる東国と都の和歌の違いに、都人が情操的であるのに対し、
東国人は率直な表現が多く、さっくばらんな裏表ない群馬県人の気質に
つながります。
万葉集第20巻「防人の歌」、
防人とは東国人が無報酬、無交通費で九州へ強制的に連れて行かれたようです
が、その頃は新幹線はありませんので、関東から難波まで徒歩で向かい検校(大友
家持は防人の検校に携わり万葉集の編纂に防人を組み込んだ)を受け、そして九州
へ、帰りは労働の対価はありませんから、どうやって故郷にもどったのでしょう?
うーむ、防人に東国人を選出したのは東国の台頭を抑える狙いもあった様ですが。
現在の高崎、幾つかブログで拝見しましたが、
今年10月に高崎芸術劇場HPが
開設され、群響の拠点となりました。
群響が当時2クラス×6学年であった小さな小学校の講堂に出向き、
中々クラシック音楽に触れる機会がない輩にとっても、大変貴重な時間だったと
思います。
川田真理子著
「音楽とお茶の時間~クラシック的CDノスタルジア」