リアル(11巻) / 井上雄彦
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高校を中退し、自身の引き起こしたバイク事故により、他人に一生残る傷を与えてしまった罪に苛まれている、野宮朋美。
車いすバスケットボールの有力選手でありながら、我が強くチームメイトと上手くいかずに一度はチームを抜けた、戸川清春。
自尊心が強く、交通事故で下半身不随になったことを受け入れることのできない、高橋久信。
それぞれが向き合うREAL(現実)なドラマを描いた作品、それが《リアル》。
プロバスケット選手の登竜門、トライアウト。
野宮朋美は、プロバスケットチーム《東京ライトニングス》の入団試験を受ける決心をした。
試験会場には、多くの入団希望者がひしめく。
この中から最終選考を受けることができるのは、基礎的な運動能力試験、実践的な試験をクリアした10名だけだった。
最終選考の10名に残った野宮。
最終選考に残った野宮について、選考に漏れた選手から球団運営者へクレームが入る。
「野宮の技術では、とても上位10名に入っていないはず」だと。
それに対し《東京ライトニングス》の監督は、こんな考えを持っていた。
小柄な体格やボールハンドリング、シュート力、経験値、全体的に判断して、プロとしてやるには能力不足に見える野宮。
才能の違いは、一目見れば分かる。
しかし、それが若い選手の『資質』を見えなくしてしまうのだ、と。
その大切な『資質』とは……
「打ちのめされた時、人は真価を問われる。
下を向くのか、前を向くのか……、
あきらめずにチャレンジし続けられるか……、
それが、才能や経歴に隠れて見えない一番大切な―――『心の資質』だ!」
いやー、このセリフには、本当にシビレました。
早く続きが読みたいです。
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