愛人の頭を切り取ったシチリア女 | ローマの松の木の下で・・・

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シチリアでよく見かける置物がある。

 

それは

テスタ・ディ・モーロ(ムーア人の頭)と呼ばれる男女の頭である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この頭は男女対で買うのだが、

お土産に男の方だけ、

マグネットと小さなようじ入れのような置物を買って行った。

 

 

 

3日滞在したトラーパニのアパートメントの女主人が

この頭には、嫉妬と情熱の逸話がある

ということを教えてくれてから、

 

詳しいことを無性に知りたくなってググってみた。

 

 

 

 

 

 

1100年ごろ、シチリアはアラブの支配下にあった。

 

 

パレルモの古い地区に一人のとても美しい女性が住んでいた。

 

彼女はほとんど家から出ないで、

毎日ベランダで植木に水をやって暮らしていた。

 

 

ある日偶然その姿を見たムーア人の男性が一目惚れして、

彼女の家の中に図々しくも押し入り、

愛の告白をしてしまった。

 

彼女もその男性の情熱に心を奪われて、

お付き合いすることになった。

 

 

でも最終的に、彼は妻と子が待っている自分の国に戻ることになった。

 

そのことを知った彼女は激怒して、

彼が寝てる間に首を切り落としてしまった。

 

 

そしてその首で植木鉢を作り、バジリコを植えたら、

彼女が流した涙のおかげで、

立派なバジリコに育った。

 

 

 

それを見た近所の人たちは羨ましく思い、

同じような植木鉢を作ってバジリコを植えたそうだ。

 

 

 

 

 

シチリア人は熱く情熱的なのか、

昔から男女の愛を巡って殺し合いをするストーリーが

オペラの世界などで描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シチリアの色鮮やかな荷車

 

 

 

 

 

 

シチリアのカラフルな可愛い雑貨。

 

 

 

 

 

 

 

マフィアも含め、

シチリアのおじさんたちが愛用する帽子。

 

 

 

今は亡きシチリア出身の義父も生前よくかぶっていたなぁ。

 

こんな可愛いのは被ってなかったけど。(笑)

 

 

ところでおじいちゃんがシチリア出身なので、

我が子たちの姓名は典型的なシチリアの姓名なんだけど、

 

ローマでは珍しいのか、

名前を言ってもすぐわかってくれない人が多くて、

大抵の人がえっ、何?  

って聞き返す。

 

 

ところがシチリアではどこ行っても、

一発でわかってくれたなぁ。