放火する少年たち | ローマの松の木の下で・・・

ローマの松の木の下で・・・

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昨日の夕方、夫と息子S と、

近所の水道橋公園を散策していた。

 

 

 

 

 

 

 

ローマの公園って、

ボルゲーゼ、ドリア・パンフィーリ、カッファレッラ、アーダなど、

代々木公園くらいどデカく、

端から端から歩いたら4キロくらいあるのである。

 

 

昨日はあまり人がこない、

電車の線路脇を歩いていた。

 

 

100 m 先に昔、鉄道員の家だったのであろうか。

 

今は誰も住んでなくて廃墟になっている家が見えた。

 

小さい頃電車が大好きだった息子Sはそれを見るたびになぜか

あんなところに住んでみたいと言っていた。

 

(線路脇の廃墟なんてどこがいいんだろうか)

 

その家の前から中学生くらいの少年たちが3〜4人、

バタバタバタっと物凄い勢いで駆けてきて、

線路を横切って走り去っていった。

 

なんでこんなとこでかけっこしてるのかなと怪訝に思い、

家の方をよく見ると、

黒い煙がモクモク出ているのに気がついた。

 

 

もしかしてあの少年たちが放火?

 

 

 

 

私とSが消防署に連絡した方がいいかも

 

と話していたら、

 

 

夫が放火なんかに関わりたくない。

 

証人にされたらまっぴらだ。

 

それどころか我々が疑われたらどうする?

 

と言い出した。

 

 

でもこのままほっとくわけにいかないからうちに帰って連絡してよ!

 

 

とSにこっそり言ったが、

 

もしかしたら他に煙に気がついた人が連絡するかもしれないなと思い、

うちに帰ったら夕食の準備などであたふたしているうちに、

 

煙のことをすっかり忘れてしまっていた。

 

 

 

12時頃になってさぁ寝ようと思っていたらSが、

 

なんか煙臭いし、公園の方から煙がモクモク出てるよ!

 

 

 

と言い出して、窓の方ばっかり気にし出した。

 

 

え〜、もしかしてあの家の煙が広がって、

公園全体が火事になったらどうしよう。

 

 

あんたちょっと行って見てきて

本当に公園が火事だったら消防署に連絡したら?

と言った。

 

 

 

Sはそれからすぐ外に出かけたが、

見に行ったきりちっとも帰ってこないので、

電話したが返事がない!

 

心配で寝るに寝れずに待っていたら、やっと10分してからSから連絡があり、

 

消防署に連絡したら、もうすでに誰かが連絡したと言われたよ!

 

と言う。

 

 

その後もすぐ帰ってこなかったのでどうしたの?と聞くと、

ついでに散歩してきたと言うではないか。

 

 

なんだかんだで1時過ぎ、やっと就寝できたのであった。

 

 

 

 

 

私が住んでいるローマの第七地区では、

数年前から公共道路に設置されているゴミ箱がしょっちゅう放火されている。

 

 

 

 

 

(画像拝借)

 

 

年間なんと270のゴミ箱が燃やされてしまっているのに、

全然問題が解決されてないで、

ローマ市役所も手をこまねいている。

 

 

ゴミ箱は少年たちの仕業じゃないと思うけど、

手放し状態のこの問題を解決しないと、

これを見た悪ガキたちが、

面白そうだから自分たちもやってみたい

と思ってもおかしくない!