息子の大学卒業式 | ローマの松の木の下で・・・

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5月25日に息子Sが

ローマトルヴェルガータ大学物理学科をやっと卒業した。

 

やっと というのは3年のコースを5年半もかかったからだ。

 

イタリアで大学を卒業するというのは

至難の技 である。

 

大学と言っても

今流行りのニコラ・クザーノみたいなオンラインのではなく、

国立大学(私立でもミラノのボッコーニは別かく)を指す。

 

Sが所属していた物理学科に70人入ったが、

(希望人数が少ないので、全員入ることができる)

卒業人数は27人と、

半数以下 だ。

 

それも3年で卒業できるのはそのうちの3分の1という少なさ!

 

 

5年半前、Sが物理科に行きたいと言った時は

みんなで反対した。

 

 

なぜかというと、

高校の時のSの成績が数学が5で国語が8(満点は10)

というように、

Sの頭は完全に文系だと皆確信していたから。

 

そんなSが物理学科に行くのは、

お金と時間の無駄だと思っていたので、

最初授業料は出さないことにした。

 

すると自分のお小遣いで行くと言いだした。

 

でも1年目、うまくやってると言っていたので、

次から親が学費を出した。

 

 

ところが最近、

それは真っ赤な嘘で、

最初ほとんど試験に受かってなかったことが判明した。

 

でも本当のことを言ったら、

大学を辞めさせられると心配したSがした、

唯一の解決法 だったのであった。

 

 

そんなことをしてまで、

物理学科を卒業するというのは

Sの大きな夢 であった。

 

 

幸いその後試験に受かるようになったが、数学の試験(計算1)は

8回やって、8回目に受かった!

 

そんな風に

Sは結構 忍耐がある(頑固?)のである。

 

 

 

卒業論文の発表会を持って卒業となる。

 

 

 

 

スライドを使って説明するS。

 

 

 

論文を準備するため、

この数日、彼の平均睡眠時間は4時間だった!

 

 

 

 

最後に成績発表となり、Sは卒業した。

 

教授陣の責任者から、

よかったとお褒めの言葉を頂いた。

 

 

この日Sのすぐ後、

大学院の論文発表があり、

卒業したのはなんと、

幼稚園と中学の時のクラスメートだった。

 

その彼は幼稚園の時に

神童と思われてた子だった。

 

 

 

 

卒業した生徒は、

月桂樹の葉の冠をかぶる習慣がある。

 

前日に冠を買いに行ったら、

1週間前に注文しろと言われ、

途方に暮れていた時、

冠の造花を売ってるところを発見、

購入した。

 

 

論文発表を聞きにきてくれた

友人たちにチョコレートケーキと巻き寿司を振る舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トルヴェルガータ大学の周りには

結構緑が広がっている。