チベットのお坊さんと第3の眼 | ローマの松の木の下で・・・

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この間、近所のショッピングモールに買い物に行ったら、

 

チベットのお坊さんたちが、

 

砂マンダラ のパフォーマンスをしていた。

 

 

 

 

マンダラは、 仏の悟りの境地 である聖域を表している。

 

 

これは修行の一環として、

 

瞑想しながら、細かい石英の色粉を、棒状の道具を使って少しづつ落としていく。

 

 

これはとても 精密は作業で、

 

集中しながら、呼吸を整えながら行わないと、

 

砂が吹き飛ばされて、形が崩れてしまう。

 

それだけ大変なこの作品は、

 

完成した途端すぐ、意図的に壊されてしまう。

 

 

何故ならばこれは、 諸行無常の教えの象徴だからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このパフォーマンスを見ていたら、

 

中学生の時に読んだ本

 

 

ロブサン・ランパ著

第3の眼、秘境チベットに生まれて

 

を思い出してしまった。

 

 

そこにはチベットに生まれて高僧になった、

男の半生が描かれていて、

 

チベットの僧院生活の描写があまりに面白くて、

 

私はそれにすっかりはまり込んでしまった。

 

 

チベットの僧院で彼は、大凧に乗って空中を飛び回ったり、

 

額に開孔手術を受け、銀色の木片を侵入されて、

 

他の人には見えないあらゆることが見えるようになったりしたことが

描かれてあり、

 

そんなことがチベット起きたのかと、

 

今まで40年以上も思い込んでいた。

 

 

ところがこの本についてブログに書こうと、

検索したところ、

 

面白い事実が判明した。

 

 

1955年、ロブサン・ランパと名乗る剃髪姿の人物が

ロンドンの出版社に姿を現し、

自らの生い立ちを執筆したいので、出版させて欲しいと言ってきた。

 

彼は日本軍と中国共産党から迫害されて、

英国に脱出してきた、チベットの高僧だと言う。

 

ランパの持ち込んだ原稿には、

当時秘密のベールに包まれていた、

(中国共産党に占領され、

訪れることもままならなかった)

チベットの様々な習慣が紹介されていて、

出版後、世界中でベストセラーになった。

 

(日本では10万部を突破した)

 

 

だが、この本のちょっとした矛盾に気がついた専門家が調査すると、

 

この作者、実はイギリスのプリマス近郊の水道さんやで、

中国やチベットはもとより、

イギリスを出国したことすらなかったらしい。

 

その事実を暴露されると彼は、

脳しんとうを起こした際に、

チベットの高僧ランパの魂が自分に乗り移って

書いたと弁解した。

 

 

でもアジアを訪れたことがない、

イギリスの教養がない男が書いたにしては、

よくできすぎているよ、この本は。

 

インドのヨギや行者の中には、

遠く離れたところへ移動する 幽体離脱ができる者もいると聞く。

 

イタリアで信仰されている神父、パードレ・ピオもそのような能力を持っていたらしい。

 

それともロブサン・ランパこと、S・H・ホプキンズは

もしかしたらチベット高僧の 生まれ変わりだったのかもしれない。

 

実際、前代のダライ・ラマが亡くなるとお告げが降り、

彼の死後に生まれた幼子が

次のダライ・ラマに選ばれるのだから。

 

 

 

 

 

 

第3の眼の本のおかげでチベット熱が高じ、買った本。

 

 

 

 

 

一時真剣に、チベットに行ってみたい

と熱望していたことがあった。

 

 

でも現在のチベットはだいぶ中国化してるそうだし、

 

標高が高いので、高山病になる可能性も大なので、

 

肺が弱いわたくしめは、

実際に行くことを断念したのである。