イケアのベッドと南京虫、そして創業者 | ローマの松の木の下で・・・

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昨日 イケアのベッドを買った。

 

 

NORDLI  というベッド。

 

 

ベッドというよりも、

引き出しの上に寝る感じ。

 

 

今までは、病院の簡易ベッドみたいな、

鉄パイプのベッドの下に、

タオルやシーツを収納する、

イケアのふた付き箱を置いていた。

 

 

 

 

 

でもふたの上や箱と箱の隙間に、

結構ほこりやちりが溜まってしまい、

アレルギーの私にとって、

悩みの種だった。

 

 

普通、下が引き出しになってるベッドって、

背もたれが付いている。

 

ところがうちのベッドは背もたれがなくて、

背もたれの代わりに、収納箱がある。

 

背もたれなしで、

収納できるベッドってあまりない。

 

 

 

 

ところが今年のイケアのカタログを見ていたら、

ちょうどいいのがあった!

 

 

 

イケアの家具って、

自分で運んで、自分で組み立てるようになっている。

 

最近ではお金を払えば、

そのサービスをイケアでしてくれるようになったけど、

これが基本のコンセプト。

 

これをすることによって、

家具のコストを最小限に留めることができる。

 

それは今までにない、

劇的なアイデアだったんだ。

 

 

 

半日かかって組み立てをした夫。

 

嫌なところもあるけれど、

率先して家の雑用を引き受けてくれるので、

目をつぶることができる。

 

一番頭にくるのは、人が一生懸命しゃべっている途中でいつも、

もっと小さい声でしゃべろ!

 

と言って、話の腰を折るところ。

 

私にしてみれば、ごく普通の大きさだ。

その後はひそひそ声で喋れとでも言うのか。

 

ただそれ、彼がもう話を聞きたくない時に言うフレーズなので、

そういった夫には、今では最低限のことしか喋らなくなってしまった。

 

ただ時々、なんでそれ言わなかったんだと文句言われることがあるが、

いつもそんな態度だと、

何か言う気力が失せてしまうからね❣️

 

 

 

なぜ今まで簡易ベッドに寝てたかと言うと、

7年前、南京虫事件が起こったから!

 

その当時中学生だった、

娘のムームーの首筋に、

たくさん虫刺されみたいに、

痒い、赤い発疹がたくさんできた。

 

最初、なんだかわからなかったのだが、

ある夜、ムームーが寝床につくと、

黒い小さな虫が数匹歩いてるのが目についたらしい。

 

虫が大嫌いなムームーは

ちょっと虫を見ただけで、

キャーキャー騒ぐ。

 

この虫が、赤い発疹の原因ではないかと疑い、

虫を捕って観察、調べたところ、

 

南京虫あるいは床じらみ(イタリア語でチーミチェ)

だと言うことがわかった!

 

 

 

この虫は小さいけれど、(てんとう虫より一回り小さい)

ものすごい繁殖力があり、

昼間はベッドやマットレスの中に隠れているのだが、

人が寝ると出てきて血を吸う、

吸血鬼 みたいな虫である。

 

当時、ガラスの入れ物に入れて、

1月間、観察したが、

何も餌をあげなくても死ななかったので、

凄い生命力の持ち主でもある。

 

あとその正体を突き止めるのは 至難の技!

 

でもベッドの木の接続部分のところに

ライターの火を近づけると、

虫が中からぞろぞろ出てきた。

 

結局その当時、

ムームーが寝ていたイケアの木のベッドは処分せざるを得ず、

その代わりに虫が居心地悪そうな、

金属パイプのベッドを買った。

 

 

 

現在のムームーのベッド

 

 

 

 

私と夫は以前、収納引き出し付きの、

立派な民芸家具調ベッドに寝ていた。

 

ムームーのベッドを処分してからしばらくして、

夫の腕にも赤い発疹が出たのだが、(蚊のより大きい)

その時もどこに虫が潜んでいるのかわからなかった。

 

で、イギリスに家族旅行に出発する日に、

日本から持ってきたバルサンを焚いて、

出かけて帰ってみると、

シーツの上で、

力尽きた南京虫がたくさん、

のろのろはっているのを発見した!

 

 

それで泣く泣くシーツごとベッドを処分した。

 

その後、まだどこかに潜んでいるのではないかと、

ドキドキしながら暮らしていたが、

7年も経過して赤い発疹が出ないので、

もういなくなったと思うが、

時々部屋で小さな虫を見ると、

ドキッとしてしまうことがある。

 

夫は南京虫が出た1年前、

私が子供たちと北京に行ったから、

カバンと一緒に持って帰ったと言うのだが、

夫が手に入れてくる、

古物の中に紛れ込んでいたのかもしれないし、

とにかくこの虫に入りこまれたら、

ネズミ駆除以上に難しいらしい。

 

最近ムームーがクラスメートから、

ロンドンに貧乏旅行しないかと誘われたが、

彼女は南京虫がいるかもしれないから、

安ホテルに泊まりたくないと断った。

 

 

 

 

 

我々がベッドを買ったちょうど同じ日に、

イケアの創始者、イングヴァル・カンプラード氏が

91歳で亡くなった!

 

貧しい家庭に生まれて、17歳でイケアを創業。

今では42の国に店舗を展開して大成功している。

 

倹約家で、ユーズドの洋服を買い、古いヴォルヴォに乗ってたと、

イタリアの新聞に書いてあったけど、

ウィキを見たら、

彼は単にイメージ作りが上手いだけで、

ほんとは豪邸とポルシェを隠し持ってたと書いてあった。

 

そうでもしないと、

イケアの安いけど、素敵なインテリアのイメージから外れちゃうからね!

 

 

私が初めてイケアを購入したのは今から40年前。

 

東京晴海埠頭のコンテナーに店があった。

 

その当時、東京の家を新築したばかりだったので、

新しい家具が必要になり、

私と弟の部屋の家具をイケアで揃え、

父が全て組み立ててくれた。

 

それからしばらくしてその店がなくなり、

次にイケアに行ったのが、

今から15年前くらい。

 

ローマのうちの近所にイケアができたときはこおどりした!

 

それから時々、家具(子供部屋や台所)や箱、小物など、

色々買うようになった!