現代アートとバーゲンセール | ローマの松の木の下で・・・

ローマの松の木の下で・・・

好きなこと、気になることを気ままに書いていきたいです!

日曜日の朝、まだ子供達が寝てる間、

一人でぶらっと現代アートを見に行ってきた。

 

 

 

地下鉄フラミーニオ駅からボルゲーゼ公園を抜けると、

 

 

 

 

 

 

国立近代美術館がそびえていて、

 

美術館前にはライオンのオブジェが4頭置かれていた。

 

 

 

 

ひっくり返っているライオンさん!

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば丁度一年前の今頃、この美術館を訪れたっけ。

 

 

1月半ばまで展示予定の、68年アートの作品の中に。

草間やよいのがあるという広告を見て行ったのだが、

(第1週目の日曜は美術館が無料になる)

 

それを見つけることはできなかった。

 

 

 

68年アートはエントランスの限られたスペースのみだけだった。

 

 

 

 

 

 

泡が噴き出しているようなオブジェは、

泡の代わりにワタが使われている。

 

 

 

 

変な格好をしている男性の写真。

 

 

 

 

それが連続して並べられている。

 

 

 

 

 

 

これはただの白いキャンパス。

 

アーティストは何も苦労して制作してない。

 

この作品の裏に何の意味があるのかわからないけど、

 

ミケランジェロが死ぬ思いをして、

 

システィーナ礼拝堂のフレスコ画を描いたことを思うと、

 

こんな作品はちょっと、

 

アートを冒涜 しているような気もしないでもない。

 

 

カラヴァッジョの絵は

 

見るものに 凄いインパクトと感動 を与える。

 

そんなことを考えたら、

 

コンテンポラリーアートは ただただ衰退 としか言えないのではないか?

 

という考えが頭をよぎった。

 

 

 

 

 

こんな汚らしいオブジェは

 

一体何の価値があるのだろうか?

 

 

 

 

 

これはスキファーニの中国のお祭り

という真っ赤な作品。

 

 

そういえば中国、

68年は共産主義街道まっしぐら最中(赤)だったな。

 

 

 

この部屋を見た後は、

40分くらい、さ〜っと他の部屋を見て、(一年前に見たので)

すぐうちに戻った。

 

 

 

 

 

お気に入りのクリムトの作品では、

 

3世代の女性たちが一緒に佇んでいる。

 

老女の姿がちょっと怖い!

 

 

 

 

 

餅      お年玉      門松      鏡餅      絵馬

 

 

ローマでは、

5日からバーゲンセールが始まった。

 

小さめのバッグを持っていないので、

リナッシェンテで購入した。

 

トリーバーチかコーチのどちらにしようか迷ったので、

写メで、娘のムームーにアドヴァイスを請うと、

もうすでに彼女はお店の前に来ていると言う。

 

その日はムームー、すぐ先にあるザラでアルバイト予定だったので、

ちょっと寄ったんだと言う。

 

私が選んだ黒のトリーバーチも悪くないけど、

サーモンみたいなオレンジ色のミニバッグが、

私にとても似合ってるから

買えとしつこい。

 

ムームーオススメのも結構良かったが、

小さすぎて、ティッシュと携帯くらいしか入らないため、

悩みに悩んだが、

結局黒のにした。

 

30%引きが

ムームーが貸してくれたリナッシェンテ・カードで、

さらに10%、計40%の割引になった。

 

選ぶのに時間がかかったので、

ムームーは仕事に遅れると言って、

先に店を出ていた。

 

その後息子Sとザラに行ってムームーを探したが、

店内は凄い人で、

まさにウォーリーを探せ状態で、

彼女がどこにいるかわからなかった。

 

 

 

 

 

 

バーゲンが始まってから、ムームーは毎日のようにお店に呼ばれる。

(彼女はお店が必要な時だけ働く臨時店員)

 

今日試験があったので、その前日だけはバイトを遠慮してたが、

午前中試験を受けてうちでお昼ご飯を食べたあと午後、

すぐまたバイトに出掛けて行った。

 

そんなにお小遣いをあげてないけど、

必要なものはみんな買ってあげてるので、

成績が下がったらすぐバイトをやめるようにと言ってあるが、

彼女の場合、バイトをしながらの方が、

できるときに集中してやろうとするので、

効率よく勉強できるようだ。

 

大学入ってから今まで3回試験を受けたけど好調な滑り出しで、

未だ成績は下がってない。

 

バーゲン始まったけど、

彼女だけ忙しくて何も買えなかったので、

明日、試験も終わったことだし、

彼女に何か買わなくては、

と思っている。

 

 

 

さて、芋洗い状態のザラで、S用にシャツを買おうとしたが、

気に入ったのにはシミがついていたので諦めて、

靴を買いに行くことにした。

 

Sは3月にニューヨークでのONU訪問予定もあるし、

5月の大学卒業(予定?)に必要な、

クラシカルな靴を持っていないため、

トリトーネ通りの靴屋を何件か見て、

最終的にクラークスで購入した。

 

お店でSが試しばきしてる時、

別の男性が、母親らしき女性に同伴され、

デザートブーツを買うかどうか決めかねていたが、

その光景を見て、

Sは僕の10年後の姿みたい、

と呟く。

 

 

次の日、チネチッタ2のCOINで、

S用にシャツとネクタイを買った。

 

シャツを買う時、

ああでもない、こうでもないと

Sと議論していたら、

 

コインの店員さんが

ニコニコしながら近づいてきて、

 

あら、随分大きくなったわねぇ、

 

と話しかけてきた。

 

 

Sが小さい頃、

私はよくコインに買い物に行ったのだが、

その間、夫がSと店内で待っていてくれた。

 

その頃いつもその店員さんが、

Sのことを

 

とっても可愛いですね、と

 

褒めてくれていたんだ

と夫が言う。

 

あれから20年近くなって、

まだ両親と一緒に買い物に来て、

微笑ましいと思ったのか、

それとも

あらまだ、親離れしてないのかしら、

と思ったのかは皆目わからない。

 

イタリアでは親ばなれしない若者のことを

bamboccione(バンボッチョーネ)

と言う.

 

多分その言葉、

 

bambino (バンビーノ)子供

 

bamboccio (バンボッチョ)太った子供

 

から来てるのだろうが、

 

そういう若者がイタリアで結構多い。

 

親ばなれしないのは心配だが、

 

親側としてみれば、

おつきあいしてくれるので、

 

嬉しい気持ちの方が大きい。

 

 

Sは大学卒業後は外国移住を希望してるので、

いづれは家を離れる予定。

 

それまではバンボッチョーネでいてくれてもいいよ、

と思っているこの頃である。