雨と月 | 水と土

水と土

水のそばにいたいです

生暖かい空気の夜
寝苦しさを感じていると雨の音

窓を開け、顔を出してみると
雨雲の向こうに月が輝いていた

やわらかく輝く月を見ながら
夜の空気を吸うと
水気を含んだ緑の匂いがする

日中の暑さ
今夜の寝苦しさ
確かにまだ夏なのだろうけれど
月の姿がやさしいから
きっとひと雨ごとに秋に近づくのだろう

きょうは夕方までこどものように眠った
なにも考えずに
仏間で大の字になって
庭からのそよ風が気持ちよくて
目を開けることができなかった

さしせまった悩みがないわたしは幸せだ
やさしい雨の音
やさしい月の光
明日への希望

さあ、また忙しくなる