夜のいいニオイ | 水と土

水と土

水のそばにいたいです

あまりにも暑いので 窓を全開にしてクルマを走らせていたら

夜のいいニオイがした


生温かい風が頬をくすぐり なんとなくにやけてしまう

流れるゆるーい歌声は せっちゃんの「通りに立てば」


こんな夜はドライブすればいいのだ 

好きな音楽を聴いて 風に吹かれて

青森の夜だって なかなかのもの 

めくるめくイルミネーションはないけれど 

国道を飛ばしたら 景色が流れていった


夜のいいニオイの正体が知りたい

成分が解析できたら コロンにして部屋に置きたい

そうすればいつも素敵な夜がやってくるのに


夜のいいニオイを初めて感じたのは 小学生の頃のある夏の夜

ねぶたのお囃子が聞えたので家の外に出たら

近所の子が数人遊んでいて その中の誰かと目が合った

いいニオイのする風が吹いたその瞬間 

このまま外にいたい 帰りたくない と初めて思った


きっとそれが 夜遊び の初期衝動だったのだ

もちろん小学生だから 5分もせずに母に呼び戻されたのだけれど


あのニオイと衝動は大人になった今でも忘れることはない

夜のいいニオイとは 夜遊びのニオイ

うーん なんか思春期

帰りたくない夜 誰かください