ハイドン 弦楽四重奏曲目と曲集題名のなぜなに?? | ♪♪室内楽コンサート・レッスンいたします♪♪

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ハイドンのクァルテットについて

聞かれたので、

改めてどんな曲があるのか調べてみました。
初めて知ったことがあって
素直にちょっと驚いたので、
それを書いてみます。

右矢印クリック曲目リストはこちら全77曲
(CD の説明のあとに全曲目の表記あります)


これを見て解るとおり,
作品番号OPのくくりごとに
題名がついています。

名曲は1曲ごとに題名がついているのは
知っていましたが、

作品集ごとに
こんなに沢山題名があるとは
知りませんでした。


楽譜は
ハイドンの研究家が認めている原典版は
ドブリンガー出版だそうですが

ハイドンの原典版は意外に
演奏しづらく思った覚えがあります。


モーツァルトは
かえって色々な情報があるよりも、

やっぱり原典版の方が楽譜の
真の姿が見えやすく弾きやすい
と思いますが


そういう原典版に対する気持ちの違いは,
どこから来るのでしょうか…


題名の由来、
気になったので書いておきます。


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<太陽四重奏曲 Op.20(全6曲)>


アムステルダムのフンメル社から
出版された版の表紙に、
太陽の絵が描かれていたことから、
「太陽四重奏曲」の呼び名で呼ばれている。


バロック時代の旧式な対位法形式で、
肩肘の張りすぎたものになり、
ハイドンは手詰まりの状態になった。

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<ロシア四重奏曲 Op.33(全6曲)>

アルタリア社から出版された第2版に、
「ロシア大公(=パーヴェル・ペトロヴィッチ)に献呈」と記されたことから
「ロシア四重奏曲」と呼ばれている。

10年近い歳月を経て、よりくつろいだものに洗練され完成される。

ハイドンは「全く新しい特別な方法で作曲された」とアピール。
メヌエットの代わりにスケルツォを置く手法。

(曲集の中の題名のある曲の説明)
●第38番op.33-2『冗談』
第4楽章のユーモアある終わり方から。

●第39番op.33-3『鳥』
第1楽章の第2主題が鳥のさえずりを思わせることから。

ひらめき電球モーツァルトはこの曲集に感銘を受けて
「ハイドンセット」K387,k421,k458,K428,K464,K465を作曲した。


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<弦楽四重奏曲第43番ニ短調OP.42>


単独で作品番号がつけられている。
おそらく、他の消失した2~3曲の弦楽四重奏曲とともに 
「スペイン四重奏曲」として作曲されたと思われる。
曲の特徴としては、コンパクトにまとめられている。

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<プロシア四重奏曲Op.50(全6曲) >

プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈されたことから。
アルタリア社から出版。

●第47番  Op.50―5『夢』 右矢印第2楽章に「夢」と書かれた楽譜があるため、呼び名が使われることもある。

●第48番 Op.50―6『蛙』 右矢印第4楽章の冒頭の音形が、蛙の鳴き声を思わせるところから。

ひらめき電球モーツァルトのプロシア王セット第21~23番(K575,K589,K590)
も、このヴィヘルム2世からの依頼で作られた。



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<十字架上のキリストの最後の7つの言葉Op.51(全7曲) >


54歳の頃に
スペインのカディス大聖堂からの依頼。

金曜日の礼拝において、 
福音書の
キリストの十字架上での七つの言葉 
を  それぞれ読み、瞑想する時間に
演奏されるための音楽。

7つのソナタは
その目的上、すべて緩徐楽章である。

速度変化に乏しい音楽を延々と続けることは、
ハイドンにとっても困難な作業だったが、
出来上がった作品には満足。

管弦楽曲から、弦楽四重奏に自身で編曲。


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<第1トスト四重奏曲Op.54(全3曲)>

<第2トスト四重奏曲Op.55(全3曲)>

トストというのは、ハイドンが楽長を務めていた楽団のバイオリン奏者。

このトストが楽団をやめる時、
ハイドンから弦楽四重奏曲と交響曲の権利を
譲り受けた。

これが6曲の「第1、2トスト四重奏曲」と
2曲の「トスト交響曲」がある。

しかしこの後、約束の権利料が
支払われなかったためにトラブルとなり、
トスト事件と呼ばれる。


●第61番 Op.55―2「剃刀」
イギリスの楽譜出版商ブランドという人物が
ハイドンを訪れた際、
髭をそっていたハイドンが
剃刀の剃り味が悪いとこぼしたので、

持ち合わせた剃刀を進呈し、
お礼として受け取った作品である
という逸話から。

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<第3トスト四重奏曲Op.64 >

事件があった為、第3は、トスト本人ではなく、
これからトスト夫人になる
結婚のご祝儀的な意味があるとも。。。

というのも,今までお世話になっていたエステルハージ夫人代理を務める女性が
エステルハージ死後に、

このトスト夫人になることに。

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<第1アポーニー四重奏曲Op.71>

<第2アポーニー四重奏曲Op.74 >


アポーニー伯爵という
音楽好きの貴族の依頼による作品であるから。

伯爵は、自らバイオリンを巧みに弾き、
仲間を集めて音楽会を催したりした人で、
ハイドンとはフリーメイソンを通しての
友人になります。

この作品集は
第1回のロンドン旅行から
ウィーンに戻った時期の作品で、
第2回のロンドン旅行の際
演奏会で取り上げることも視野に入っていたと考えられます。

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<エルデーディ四重奏曲Op.76 (全6曲)>

エルデーディ伯爵の依頼で作られ、献呈。

●第76番 op.76-2『五度』
『五度』という呼び名は、冒頭の五度下降動機にもとづいている。

●第77番 op.76-3『皇帝』
「皇帝」のタイトルは、第2楽章の原曲、
ハイドン自身の作曲のオーストリア国家
(現ドイツ国歌)
「神よ、皇帝を護り給え」を
バリエーションにしていることから。

●第78番op.76-4『日の出』
「日の出」とは、
冒頭の旋律のイメージから来たもの。
ハイドンの弦楽四重奏曲の最高傑作という意見も多い。

●第79番op76-5『ラルゴ』
特に第2楽章ラルゴが美しいため、
この曲全体を「ラルゴ」と呼ぶことが多い。

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<ロプコヴィッツ四重奏曲Op.77(全2曲) >
●第81,82番

ロプコヴィッツ侯爵の依頼。
本来、6曲書くつもりで、オラトリオ四季の依頼を優先させたのか。。。

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<88番Op.103 (未完成)>


ハイドン自身がもうこれ以上書けないと判断し、
未完成のまま世に出した作品。

ハイドンは、楽譜の最後に、
「我が力すでに萎えたり・・・・・」
という歌詞を持つ
自作の「老人」というタイトルの
合唱曲の冒頭部分のフレーズを、
印刷させるようにわざわざ指示。


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いや~~パソコンで調べて写しただけですが、
結構疲れました。。。あせる

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