金曜日、真夜中の訪問者。


明日は仕事午後からなんだっけ?それとも休み?


玄関へ迎えに行くと


「…酔ってる?」

「うぇー?酔ってないよォぜーんぜん!」



やっぱり酔ってる…



「でねぇ、家帰ろーとおもってタクシーに家の近くの住所伝えたらここ着いたの」

「…んーと、私の家の住所言っちゃってるからここに来ちゃったんでしょ笑」


酔い方が可愛すぎる。酔ったらうちの家にきたくなっちゃうんだ…


「なんでそんなに酔うまで飲んだの?珍しいね」

「だって○○がさ、金曜の夜から泊まってさ土日休みだから俺んちいればいーのに毎回毎回土曜の朝って言うから…ムカムカしてたらお酒止まんなくなってた…うぇ…」


こっちだって…あえて、そっちから言ってくれるの待ってたのに


「だっ、だって快くんやっと1週間終わって土日は朝の番組もないからゆっくりしたいんだろうなって」


本当はモテるから私以外にも家に呼ぶような女の子いるんじゃないかと思って言い出せなかったなんて、言えない


小さくため息を吐くと


めちゃくちゃキスされた


なんで…


「俺、全然疲れてねぇから。これから金曜の夜から来てよ」


熱のこもった目で見つめられて、なんか命令のようにも聞こえてきて

頷くしかなかった…うそ、嬉しい


正面から抱きつかれてゆらゆら揺れながらしばらく互いの体温を堪能していたら

急に抱きしめてた快くんがグッと重くなって…


「快くん?」

「んー…」


寝てる…!!


どうやってベッドまで運ぼうかな…

やっぱり細くてスタイル良くても男の人だから当然重い


重いんだけど、文句も出てこないし逆にニヤニヤしちゃってる自分がいた