ビール酒造組合などが12日発表した2月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の出荷量で、サッポロビールが前年同月比9.9%増になり、単月の出荷量としては昨年4月以来10カ月ぶりに前年を上回った。第3のビールの新商品を投入した効果に加え、米系投資ファンドのスティール・パートナーズから買収提案を受けたことで消費者の“同情買い”が集まったとみられる。
 大手5社の出荷量は同2.9%減で2カ月ぶりの前年割れ。新商品の投入があった発泡酒が同4.1%増と好調だったのに対し、ビールは同5.1%減で3カ月連続のマイナスになった。構成比はビール49.2%、発泡酒30.7%、第3のビール20.2%で、ビールが50%を割るのは出荷量の公表が始まった92年以降2度目。【三沢耕平】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070312-00000035-mai-bus_all